「先生が怖いから行きたくない、と言われてしまった」
「うちの子には合っていない気がするけれど、気のせいだろうか」
「先生を理由にやめさせていいのか迷う…」
そんな悩みを抱える保護者の方は多いのではないでしょうか。
先生との相性は習い事を続けるうえで、思っている以上に大きな要素です。
とはいえ、合わないと感じたからといってすぐにやめてしまうのは、少しもったいない場合もあります。
この記事では、先生と合わないと感じたときの見極め方と家庭でできる対処法を、現場で感じてきたことと合わせてお伝えします。
先生と合わないサインの見分け方

まずは子どもが出す小さなサインと、一時的な不満との違いを見ていきます。
言葉の裏にある理由を探る
夏休み前の面談室で、小5のあかりちゃん(仮名)のお母さんからこんな相談を受けました。
「先生が怖いと言って、教室に行きたがらなくて」
ところが本人にゆっくり話を聞いてみると、困っていたのは先生の性格ではありませんでした。
進むスピードが速く、宿題が終わらないまま次の回を迎えるのがつらかったようです。
子どもが口にする理由と本当の理由は、少しずれていることがよくあります。
先生が嫌い、と聞くとドキッとしますが、まずは何があったのかを具体的に聞いてみてください。
一時的な不満との違い
注意された直後だけ行きたがらないのは、よくある一時的な反応です。
数日たてば元に戻ることがほとんどで、慌てて動く必要はありません。
一方で気をつけたいのは、次のような状態が1か月以上続くケースです。
- 行く日の朝になるとお腹や頭が痛くなる
- レッスンの話を家でまったくしなくなった
- 好きだったはずの練習まで嫌がるようになった
ここまでそろってくると、単なる気分ではなく相性のサインと考えて良いでしょう。
ポイント
判断の目安は期間です。
数日で戻るなら様子見、1か月以上続くなら次の行動を考えてみてください。
教室への上手な伝え方

ここでは角を立てずに相談する切り出し方と、担当変更のお願いの仕方をお伝えします。
相談という形で切り出す
伝えるときのコツは、先生への評価ではなく子どもの様子を主語にすることです。
「最近少し元気がないように見えるのですが、教室ではどんな様子ですか?」
という聞き方なら角が立ちません。
教室側も家庭での様子を知りたいと思っているので、こうした相談はむしろ歓迎されます。
実は保護者面談でも、言いにくかったのですがという前置きつきで打ち明けられることが一番多い話題です。
担当変更をお願いする方法
個別指導塾や規模の大きい教室であれば、担当の先生を変えてもらう方法があります。
中1のSくん(仮名)は、説明の速い先生からじっくり型の先生に代わって3か月ほどで、自分から質問できるようになりました。
変更のお願いは決して失礼なことではなく、教室側にとっても珍しい相談ではありません。
伝えるときは、ペースに合わせてくださる先生だと助かります、のように希望の形にすると話が進みやすいですよ。
避けたい伝え方
一方で、先生個人の人格への批判は避けたいところです。
教え方が下手、と直球で伝えると教室側も守りに入ってしまい、話がこじれやすくなります。
事実と希望だけを淡々と伝えるほうが、結果的に子どもにとって良い環境につながります。
やめる前に試したいこと

最後にやめる決断をする前に家庭でできる工夫を見ていきます。
期限を決めて様子を見る
合わない先生のもとで無理に続けるのは、サイズの合わない靴で長い距離を歩くようなものです。
本人なりに頑張っていても、少しずつ疲れがたまっていきます。
しかし迷ったまま何となく続けるのも、勢いでやめるのも後悔につながりやすいものです。
そこでおすすめは期限を決めておくことです。
あと1か月だけ様子を見る、と家族で決めておくと、その間の変化を落ち着いて観察できます。
曜日やクラスを変えてみる
曜日や時間帯を変えるだけで、担当の先生もメンバーも替わる教室は多くあります。
やめるかどうかの二択で悩む前に、環境を少しずらす選択肢も思い出してみてください。
ですが担当や曜日を変えれば必ずうまくいく、とは言い切れません。
私もどちらをすすめるべきか、迷いながら面談で一緒に考えることがあります。
大切なのは、子ども本人が続けたい気持ちを残しているかどうかです。
そこが残っているなら、焦らずできることから試していきましょう。
ひとことアドバイス
相性の問題は誰のせいでもありません。
無理せず、順番にひとつずつ手を打っていけば大丈夫です。
まとめ

先生と合わないと感じたときは、まず言葉の裏にある理由を確かめることから始めてみてください。
そのうえで教室に相談し、担当や曜日の変更といった環境を変える工夫を試してみましょう。
それでも状況が変わらなければ、そのときにやめどきを考えても遅くはありません。
- 子どもの言葉の裏にある本当の理由を確かめる
- 教室へは子どもの様子を主語にして相談する
- 担当や曜日の変更など環境をずらす工夫を試す
ぜひ焦らず、今日できる一歩から始めてみてください。