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リビングのテーブルで習い事について話し合う親子

習い事の費用は月いくら?最新データで読む相場と家計の見方

リビングのテーブルで習い事について話し合う親子

「習い事の月謝、うちはかけすぎなのかな…」

8月の引き落とし明細を眺めながら、ふとそんな不安がよぎることはありませんか。

夏期講習や発表会の費用が重なるこの時期は、家計の数字がどうしても気になりますよね。

お気持ち、よく分かります。

私自身、取材や執筆の中で同じ声を何度も耳にしてきました。

鈴木理恵と申します。

小学校で教員をしていた経験と、教育系出版社で編集を続けてきた目線で、保護者の方のお悩みに寄り添う記事を書いています。

今回は習い事の費用相場について、データと現場の両側からご一緒に見ていきましょう。

 

 

 

データが示す習い事費用

 

電卓と家計簿で習い事の費用を計算する保護者の手元

 

まずは公的データが示す年間の平均額と、内訳の傾向を確認します。

 

公立小の年間平均額

 

文部科学省の最新調査によると、公立小学校に通う子ども一人の学校外活動費は年間256,489円でした。

(出典:文部科学省

「令和5年度子供の学習費調査」

https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00002.html

学校外活動費とは、塾や家庭教師、習い事などのために家庭が支出した費用の合計です。

月に換算するとおよそ2万1千円になります。

データを見ると、この額は学習費総額の7割を占めており、家計の中心は学校よりむしろ放課後にあると分かります。

 

内訳は塾が最多

 

内訳で最も多いのは、学習塾や自宅学習にあたる補助学習費で約11万2千円でした。

スポーツ系の活動が約6万7千円、ピアノや絵画などの芸術文化活動が約3万4千円と続きます。

教員時代の感覚でも、高学年になるほど放課後の話題は塾の曜日が中心でした。

水曜の放課後の教室で、時間割より複雑な送迎表を見せてくれた子もいたほどです。

 

中学で月3万円に増える

 

同じ調査で公立中学校の学校外活動費を見ると、年間356,018円で月およそ3万円です。

小学生の時期と比べると、年間で10万円ほど増える計算になります。

増える分の中心は、高校受験を意識した補助学習費でした。

つまり小学生の間の支出は、中学での増加を見込んだ通過点と捉えるのが現実的でしょう。

 

教員時代に見えた家計差

 

放課後の小学校の教室に夕方の光が差し込む様子

 

次に平均額の裏にある家庭ごとの差を、教員時代の記憶からお話しします。

 

週5日が埋まる子

 

教員時代、6年生のしおりちゃんは月曜から金曜まで習い事と塾で予定が埋まっていました。

スイミングにピアノ、英語、そして週2日の塾という組み合わせです。

連絡帳には保護者の方の字で、送迎の分担表が几帳面に書き込まれていました。

一方で同じクラスには、習い事がゼロという子も複数いました。

平均額はあくまで真ん中あたりの目安で、実際の家庭は上下に大きく散らばっています。

 

同僚の一言

 

教員時代の同僚が言っていたのは、こんな言葉でした。

「習い事の量と子どもの伸びは、必ずしも比例しないよ」

たしかに授業で光る子が、習い事をたくさんしているとは限りませんでした。

図書室の本で昆虫博士になった子も、校庭の鉄棒だけで逆上がり名人になった子もいます。

支出の多さは安心材料にはなっても、成果の保証にはならないというのが現場で見てきた感覚です。

 

費用がふくらむ経路の整理

 

スイミングスクールでレッスンを受ける小学生たち

 

ここでは支出が増えていく典型的な経路を、三つのケースに分けて見てみます。

 

ケース1:惰性の継続

 

最も多いのは、当初の目的を終えた習い事をそのまま続けているケースです。

泳げるようになったのに、なんとなくスイミングをやめないままという状態が典型でしょう。

本人が楽しんでいるなら、続ける価値は十分にあります。

ただ登山の荷物と同じで、詰め込むほど安心でも、重すぎれば足が止まります。

月謝の合計より先に、当初の目的が今も生きているかを確かめたいところです。

 

ケース2:進級での上乗せ

 

次に多いのは、進級のたびに新しい講座が上乗せされるケースです。

4年生で塾、5年生で英語、6年生で講習と、段階的に増えていきます。

一つずつの判断は合理的でも、合計すると家計の想定を超えている場合がありました。

データで確認した中学での増加を考えると、小学生のうちに上限額を決めておく意味は小さくありません。

 

ケース3:比較での追加

 

三つ目は周囲との比較から始まるケースです。

「クラスのみんなは英語をやっているらしい」

そんな情報が、予定になかった支出のきっかけになります。

比較そのものは自然な感情でも、問題は判断基準が他の家庭に移ってしまうことです。

 

平均より配分で考える

 

最後に平均額との付き合い方を、私なりの見立てとしてお伝えします。

 

平均は地図として使う

 

年間約25万6千円という数字は、家計の正解を示すものではありません。

地域や家庭の状況で前提が違う以上、平均との差は優劣ではなく個性です。

旅先の地図と同じで、現在地を知るために使い、進む道は自分で選ぶものでしょう。

平均より多いから削る、少ないから足すという反射的な判断は避けたいところです。

 

費用と熱量を並べる

 

おすすめしたいのは習い事ごとの月謝と、本人の熱量を一覧に並べてみることです。

金額が高いのに表情が曇っている項目があれば、そこが見直しの第一候補になります。

逆に月謝が安くても、目を輝かせて通っている習い事は家計効率の優等生です。

見直しは単なる節約ではなく、熱量への再投資と捉えると判断がぶれにくくなりますよ。

 

まとめ:3つの問い

 

リビングのテーブルで習い事について話し合う親子

 

習い事の費用は、公立小で年間約25万6千円というのが最新データの示す平均でした。

ただ平均はあくまで現在地を知る目安で、適正な金額はご家庭ごとに違います。

 

  • その習い事の目的は、今も生きていますか?
  • 金額と本人の熱量は、つり合っていますか?
  • 中学以降の増加を見込んだ上限を決めていますか?

 

この三つの問いをご家族で話すだけで、支出の輪郭はかなりはっきりします。

判断は、そのあとでまったく遅くありません。

ぜひ次の月謝の引き落とし日までに、一度話題にしてみてください。

 

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