「習い事って、結局何歳から始めればいいの?」
「早く始めないと、うちの子は出遅れてしまう?」
「周りがどんどん始めていて、なんだか焦ってしまう…」
そんな悩みを抱える保護者の方は多いのではないでしょうか。
先日の面談でも、小1のお子さんを持つお母さんから同じような相談を受けました。
ご近所のお子さんが年中から水泳と英会話に通い始めたと聞いて、急に不安になったそうです。
習い事の始めどきに、はっきりとした正解はありません。
しかし年齢ごとの目安や、習い事ごとの考え方を知っておくと、判断はぐっと楽になります。
この記事では、習い事の始めどきを年齢別の目安と人気の習い事に分けて、現場で感じてきたことと合わせてお伝えします。
年齢別に見る、習い事の始めどきの目安

まずは、年齢ごとの大まかな目安から見ていきましょう。
あくまで目安であって、この時期を過ぎたら遅い、という話ではありません。
0〜2歳、親子で楽しむ時期
この時期は何かを習得する時期というより、親子で一緒に楽しむ時間だと考えると良いでしょう。
ベビースイミングやリトミックなどが人気ですが、目的は上達ではありません。
水や音に触れて、楽しい記憶を積み重ねること。
それだけで、この時期の習い事は十分に役割を果たしています。
3〜5歳、興味が広がる幼児期
体をコントロールする力や、集中して座っていられる時間が少しずつ育つのがこの頃です。
水泳、体操、ピアノ、英会話など、多くの習い事が
「そろそろどうですか」
と案内を始める年齢でもあります。
年中のさきちゃん(仮名)は、体験に行った体操教室で目を輝かせて、その日から通いたいと言い出しました。
大切なのは、親が選ぶより子ども自身が
「やってみたい!」
と感じられるかどうかです。
小学生、自分で選び始める時期
小学生になると、自分の好き嫌いや得意不得意がはっきりしてきます。
本人の意思で選べるようになるので、続きやすさという点ではむしろ始めやすい時期です。
そろばんやプログラミングのように、ある程度の理解力を前提とする習い事は、小学生からがちょうど良いこともあります。
ポイント
年齢はあくまで目安です。
焦らず、子どもの興味が向いたときを始めどきと考えてみてください。
人気の習い事、それぞれの適齢の考え方

習い事によって、始めやすい時期の考え方は少しずつ違います。
代表的なものを、いくつか見ていきましょう。
水泳・体操など体を動かす習い事
水泳や体操は、幼児期から始めるご家庭が多い習い事です。
体の使い方を自然に覚えられる時期という意味では、早めに触れておくメリットがあります。
とはいえ、小学生から始めて泳げるようになる子もたくさんいます。
スタート時期の差は、思うほど大きくありません。
英会話・ピアノ・そろばん
英会話やピアノは、耳や指の感覚を育てるという点で早く始める良さがよく語られます。
そろばんは、数の感覚と集中力が必要なので小学校低学年あたりが取り組みやすい時期です。
しかしどれも
「この年齢を過ぎたら手遅れ」
というものではありません。
本人がやりたいと思ったときが、いちばん伸びるときです。
プログラミングなど新しい習い事
プログラミングは、文字を読んで論理を組み立てる力が育ってからのほうがスムーズです。
小学校中学年くらいから始める子が多く、無理に早める必要はないと感じます。
小3のRくん(仮名)は、ゲームが好きという入り口から興味を持ち、自然に続いていきました。
焦らないために、家庭で意識したいこと

周りの早いスタートを見ると、つい焦ってしまうものです。
ここでは、家庭で選ぶときに大切にしたい考え方を整理していきます。
早く始めるメリットと、焦らなくていい理由
早く始めれば、慣れる時間が長くとれるという利点はたしかにあります。
一方で早く始めたのに途中で嫌になってしまう子も、現場では少なくありません。
マラソンでいえば、スタートダッシュより途中でペースを保てるかどうかのほうが大切です。
始める時期の早さは、ゴールの遠さを決めるものではありません。
家庭での選び方の判断軸
選ぶときは、次の3つを家庭で話し合ってみるとよいでしょう。
- 子ども自身がやってみたいと感じているか
- 通う時間や送迎に無理がないか
- 家庭の予算のなかで続けられるか
この3つがそろっていると、途中でつらくなりにくいものです。
逆にどれかひとつでも無理をしていると、続けるのが難しくなります。
続けやすさを大切に
始めどきと同じくらい、続けやすさも大切です。
庭に種をまいたあと毎日水をやれる場所に植えるように、生活のなかで無理なく続けられる形を選んであげてください。
できることから、少しずつで大丈夫です。
ひとことアドバイス
迷ったときはまず体験に行ってみて、子どもの表情を見てから決めても遅くありません。
まとめ

習い事の始めどきは、年齢別の目安を知りつつも、最後は子どもの気持ちに合わせて決めていくものです。
周りと比べて焦る必要はありません。
- 年齢はあくまで目安、興味が向いたときが始めどき
- 習い事ごとの適齢はあっても、手遅れはない
- やりたい気持ち・無理のなさ・続けやすさで選ぶ
ぜひ、ご家庭のペースで始めどきを見つけてみてください!