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「習い事を辞めたい」と言われたら?元教員ライターが見た3つの共通点

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「ねえお母さん、もう習い事辞めたい…」

ある日突然、お子さんからそう言われて、どきっとした経験はありませんか。

続けてほしい気持ちと、無理させたくない気持ちが、お腹の奥で同時にぐらつくような感覚。

お気持ち、よくわかります。

私は元小学校教員として10年現場に立ったあと、教育系出版社で編集者として勤務してきた、教育系のライターです。

担任時代の保護者面談でも、独立後の取材でも、この

「辞めたい」

をめぐるご相談を本当にたくさん聞いてきました。

今回は、現場で見てきたことと、最近の取材で集めた声を整理して、習い事を辞めたいと言い出すお子さんのご家庭で起きていた3つの共通点を、ご一緒に見ていきたいと思います。

 

 

 

データが示す「辞めたい」のピーク時期

 

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ある教育機関の調査によると、お子さんが

「習い事を辞めたい」

と口にしやすい時期は、2つの山に集中していました。

同じ

「辞めたい」

という言葉でも、背景はまったく違いますよね。

 

最初の山は習い始めて3〜6か月

 

最初の山は、習い始めて3〜6か月のあたりです。

ワクワクしてスタートした最初の興奮が落ち着いてきて、レッスンの内容にも慣れてくる頃。

新しい刺激が減って、純粋な飽きや疲労が前に出やすい時期でした。

担任時代を振り返っても、児童の表情が習い事の話題で曇るタイミングは、ちょうどこの頃に重なっていた印象があります。

 

2つ目の山は2年目の半ばあたり

 

2つ目の山は、2年目の半ばあたりです。

この時期は、周囲のお子さんとの実力差が見え始めることが多くあります。

スイミングなら級の差、ピアノなら課題曲の難易度の差、英会話ならスピーキングの差。

具体的に

「自分はここまで」

というラインが見えてしまう時期です。

数字だけを見ると単純な現象に見えますが、実際にご家庭で起きていることをうかがってみると、それぞれの山には別々のドラマがありました。

 

取材と現場で見えた3つの共通点

 

japanese teacher classroom children

 

担任時代の保護者面談と、独立後の取材を重ねていくと、辞めたいと言うお子さんのご家庭には、3つの共通点が浮かび上がってきます。

 

議論が先に立ってしまうご家庭

 

1つ目は、ご家庭の中で

「辞める/続ける」

のご議論が先に立ってしまっていて、お子さん本人の言葉を聞く時間が後回しになっているケースです。

親御さん同士で話し合うのは、もちろん大切なことです。

ただ、その議論が本人の前で展開されてしまうと、お子さんは

「自分の気持ちを言える空気じゃない」

と感じてしまいます。

 

親御さんの本音をお子さんが察知している

 

2つ目は、親御さんが辞めさせたくない理由を本人が察知して、口を閉ざしてしまうケースです。

お子さんは、ご家庭の空気を本当に敏感に読み取ります。

「お母さんは続けてほしいと思っている」

と感じた瞬間に、本音を言葉にすることをやめてしまう。

これは、責められるべきお子さんの問題ではなく、ご家庭の構造の問題です。

 

動機が外側にあるケース

 

3つ目は

「お友達がやっているから」

が始める動機になっていて、その子が抜けると一気に動機が崩れてしまう流れです。

もちろん、お友達との関係をきっかけに始めること自体は何も悪くありません。

ただ、動機が外側に置かれたままだと、外側が変わったときにいっしょに崩れてしまいます。

どれも、責められるべきご家庭はひとつもありません。

むしろ、よくあるパターンとして何度も繰り返し見てきました。

 

元同僚の先生に聞いた「伸びる子」と「崩れる子」の差

 

mother father talking living room

 

先月、教員時代の同僚に話を聞く機会がありました。

今も現場にいる彼女が言ってくれた言葉が、ずっと心に残っています。

「辞めても伸びる子と、辞めると崩れる子は、ご家庭の関わり方が違うと思う」

 

ご家庭の関わり方が分かれ目になる

 

伸びる子のご家庭は、辞めるという選択肢も尊重されているそうです。

崩れてしまう子のご家庭は、辞めること自体を

「失敗」

と捉えてしまう傾向があるとのこと。

お子さんは、その空気を本当に敏感に受け取ります。

「辞める=失敗」

という空気の中で続けても、続けながらどんどん自信を失ってしまう、ということも実際にあります。

 

出版社時代の連載でも同じ指摘があった

 

出版社で編集をしていた頃、教育系の連載でも同じ趣旨のご指摘が何度も出ていました。

違うのは、それが現場での観察として裏付けられている、という一点です。

机上の話ではなく、実際に教室で見てきた光景と重なる。

だからこそ

「辞めるかどうか」

より先に

「ご家庭の関わり方」

を整えるほうが、結果的にはお子さんのためになるのだと思います。

 

まとめ

 

family notebook writing kitchen

 

「習い事を辞めたい」

とお子さんに言われたとき、すぐに答えを出そうとしなくて大丈夫です。

辞めるか続けるかをご決断される前に、ご家庭の中で書き出してみていただきたいことがあります。

私が保護者の方に必ずお返ししてきた、3つの問いです。

 

  • その習い事を始められた当初の目的は何でしたか
  • 「辞めたい」と言われたのは、いつ・何回目ですか
  • 親御さんご自身が「続けてほしい」と思う理由は何ですか

 

3つを並べて書き出すだけで、ご家庭の中の空気がふっと整理されますよ。

ご判断は、そのあとでまったく遅くありません。

お子さんと親御さん、両方の本音を言葉にしてからご決断されることが、結果的にいちばんよい形につながると感じています。

 

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