「クチコミが良い塾を見つけた!」
「雰囲気が良さそうな塾があった!」
「授業スタイルが合ってそう!」
良さそうな塾を見つけたら、その後はお問合せをしたり体験に行ったりすることで、実際の塾の様子を確認するご家庭が多いことでしょう。
まずは塾のスタイルや雰囲気を知ることは、塾選びにおいて非常に大切なことです。
しかしせっかく子供に合った塾を見つけても、次なる懸念点が生じる保護者がいます。
それは
「実際に教えてくれる先生はどんな先生だろう?」
という先生の質に関する不安や心配です。
塾長
塾長はその塾の顔とも言える存在で、塾の指導方針や雰囲気に最も影響を与える存在になります。
塾長と名乗っている以上、その塾でトップの実力を持っていると考えて差し支えありません。
つまりどれだけ塾のサービス自体が良くても、「なんか塾長と合わないな…」と感じるようでしたら、その塾は考え直した方が無難でしょう。
しかし大手の塾か個人経営の塾かで塾長の性質は大きく変わるので、注意が必要です。
誤解のないようにお伝えしておきますが、塾経営に集中する塾長がいることが悪いことではありません。
規模が大きくなる大手塾は、塾の維持管理に集中する存在が必要です。
また大手塾はブランドによって授業のスタイルや質が担保されているので、塾長が経営面に集中しても大きな問題はありません。
しかしご家庭側に勘違いを生む原因となっていることがあるので、普段は授業をしない塾長が体験や面談を担当したときは注意が必要です。
まとめ・・
- 塾長は体験や面談が上手いが、その後の授業は担当しないことが多い
- 保護者対応は塾長及び正社員が、子供の授業はアルバイトがという図式がある
- 塾長がどれだけ他の講師(正社員・アルバイト)を教育しているかで、授業の質は決まる
体験や面談時だけで、塾長の全てを把握することは難しいでしょう。
しかし他の講師との接し方を観察できる瞬間があれば、ぜひチェックしてみてください。
正社員
正社員の講師は、体験授業を担当することが多く、塾に初めてきた保護者・子供が最初に接することが多い人です。
保護者への接し方・授業の進め方をしっかりと習っていることが多く、その塾を成り立たせる柱となる存在です。
アルバイト講師と比較すると、全体的な講師としての実力は優れているでしょう。
その塾のサービスの質を決める存在なので、責任感を持って働いている方が多いです。
しかし正社員として働いているが故に、「慣れ」から手を抜いたり横着になったりする講師がいるのも事実です。
子育てをされている方なら共感いただけるかもしれませんが、子供の相手はときに非常にストレスに感じることがあります。
もちろん仕事である以上、言い訳が許されるわけではありませんが、シンドイ仕事はしたくない・やりたくないと思うことは自然なことです。
それでも手を抜かずに子供に接してくれるような講師がいる塾は、塾の質・講師の質ともに理想的だと言えます。
まとめ・・・
- 正社員講師は、その塾の主戦力となる存在
- 子供の相手に疲れた講師は、雑な(機械的な)仕事をしている場合ある
- 正社員のやる気・熱量で、塾全体の質は左右される
アルバイト
アルバイト講師の多くは授業のみを担当し、アルバイト講師なしでは成り立たない塾がほとんどです。
塾の規模が大きくなればなるほど、講師に占めるアルバイトの数は多くなります。
体験・面談は社員で、実際の授業はアルバイトという構図は、塾ではあるあるです。
塾で保護者と面談をしていると
「教えてくれる人は大学生の方ですか?」
「どんな人が教えてくれるのですか?」
と聞いてくる保護者の方がいます。
この質問は保護者がよく気になるポイントなので、大抵の塾は決まった返答を用意しています。
「大学生ですが、しっかりと指導方法を教育しているのでご安心ください」
「授業は大学生ですが、進捗管理は私が(社員)が行います」
「最も相性の良い講師が担当させていただきます」
もしあなたが大学生アルバイト講師を避けたいならば、上記のような質問ではなく
「体験授業を担当してくれた方に授業をお願いしたいのですが、可能ですか?」
とストレートに聞くようにした方が良いです。
大学生が多いため、授業の質は千差万別になることが多いのは事実です。
ですが大学生ならではの良さがあることも忘れてはいけません。
- 年齢が近いため、子供からすると接しやすい
- 現役大学生と話すことで、直近の将来(高校や大学)のイメージが湧く
- 周り(特に親)に言えないような悩みも、お兄さん・お姉さんに相談できる
- 勉強嫌いな子なら、大学生講師の雰囲気の方が馴染みやすい
まとめ・・・
- アルバイト講師は大学生が多い
- 質は千差万別なので、アルバイトだから良くないと考えることは間違い
- 大学生だからこそ子供に合うという場合もある
大事なこと
正社員だから良い、アルバイトだから悪いと決めつけないようにしましょう。
質が悪い講師は、社員でもアルバイトでもいます。
子供の反応(勉強へのやる気・成績の推移・塾に楽しく通えているか等)を基準に、担当講師の質を判断する方が無難です。
「アルバイト講師だから質が悪い」
と思い込まずに
「子供の性格や目標に合った先生は誰だろう」
と考えて、正社員・アルバイトという属性だけにこだわらないことが大切かもしれません。
もし講師の質についてどうしても不安がある場合は、要望をストレートに伝えるようにしましょう。
保護者と話していて思うのは、遠慮される方が多いということと遠慮した結果最終的にクレームになることが多いことです。
何らかの理由で正社員に授業を担当してほしい場合は
「〇〇先生(名指しで)に授業をお願いしたいのですが、可能ですか?」
とストレートに言うと、塾側も対応してくれる場合は多いです。
中途半端に
「大学生講師だと不安なんですが…」
「正社員の方は授業していただけないんですか?」
このようなよくある質問をしてしまうと、塾側にうまく対応されてしまいます。
体験後の面談の際なら
「体験授業を担当してくれた方に引き続き授業をお願いしたいのですが、大丈夫でしょうか?」
と聞いてみましょう。
講師に対してこだわりがあるなら、そのときの塾の対応で入塾を決めてみても良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
今回は塾講師の質について、属性ごとに解説しました。
塾の根幹をなす塾講師の質は、保護者にとっても軽視できないことだと思います。
正社員とアルバイトでは責任が違うため、どうしても実力や責任感に違いが出ることがあります。
しかし子供にマッチするかはどうかは属性だけでは計り知れない部分があることを心に留めて、理想の塾の先生を探してみてください。
どうしても
「この先生とは合わない…」
と感じる場合は、下記の記事に対処法をまとめているので、参考にしてみてください。
塾の先生と合わないときの対処法!