塾に通い始めてから
「体験のときと先生の態度が違うな…」
「対応が少しずつ冷たくなってきたな…」
「先生と合わないな…」
このように「元々思っていたことと違うな」と子供が感じることは多々あります。
しかし「塾の先生と合わない」と思うことはあれども、「なぜ合わないんだろう」と客観的に考えられる生徒は稀です。
大人である講師も「人間関係だから仕方がない」と一蹴する人もいます。
たしかに人間関係は複雑で数値化できない部分があります。
ですが可能な限り原因を考え対処法を模索することで、勉強以外に人間性でも成長できる機会に恵まれるかもしれません。
今回の記事では、塾の先生と合わないと感じたときのよくある原因と対処法をお伝えするので、塾の先生との関係に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください!
塾講師の質についてはこちら!
先生側の原因
まずは先生側で考えられる原因としては
- 指導力不足
- コミュニケーション能力不足
が考えられます。
簡単にいえば、実力不足です。
多くの授業をこなし多くの生徒と接してきて実力を蓄えてきた講師ならば、ある程度どのような生徒でも当たり障りなく対処することができます。
つまり講師側に「慣れ」があればあるほど、子供に教えたり話したりすることは上手になり、生徒側は違和感なく授業に取り組めることでしょう。
まだ経験の浅そうな新米先生が担当している時は、先生の実力不足から「先生と合わない」と感じることは少なくありません。
そしてこの手の違和感は、早い段階で感じることが多いです。
ですが授業を数回しかしていないのに、「先生と合わない」と結論づけることは、少々早計です。
もしその先生がアルバイトや新米の講師ならば、この先成長して授業の質が向上する可能性がありますよ。
対処法・・・
実力不足が原因なら、先生を変えてもらうのが無難。
塾長の実力不足ならすぐには改善を見込めないので、転塾を考慮した方が良い。
実力の向上が見込めるなら、様子を見るのもアリ!
塾長としてアルバイト講師の授業風景を確認していると、初めて行う生徒の授業はぎこちなく指導をしている場合が多いです。
それは講師の実力不足の側面もありますが、お互いに初対面の人間である以上、手探りで接し方を模索する必要がどうしてもあるのです。
少し介入したくても我慢して様子を見ていると、数週間・数ヶ月後には楽しそうに授業をしていることがあります。
先生側だけでなく、生徒側も慣れてくると「先生と合わない」という違和感は減ってくるかもしれません。
講師の実力以外にも、先生の見た目・清潔感・雰囲気が合わないと感じる生徒がいます。
特に男性講師 × 女子生徒という組み合わせに多いことですが、多感な子供にとっては軽視できない問題です。
また先生の性格が合わないと感じる場合もあります。
静かな先生がよく喋る生徒を担当したときや、ガツガツ進める先生が大人しい生徒を担当した時など、ミスマッチが起きた時に子供は「先生と合わない」と感じます。
内容によっては塾に伝えにくいこともあると思いますが、基本的に相談という形で伝えれば大丈夫です。
注意点は文句を言うように話すと、塾側と溝ができ何も良いことはないので
「うちの子を担当していただいている先生について相談があるのですが・・・」
「授業の進め方について確認させていただきたいのですが・・・」
「教え方について少しお願いしたいことがあるのですが・・・」
このように話し始めると、塾側も前向きに対処しやすいです。
塾からすると何も相談もなく「やめます」と言われる方が嫌なので、まず先に相談をしてくれると、可能な限り対応しようとする場合が多いです。
子供・保護者も、もやもやしている不満や不安が払拭されることがありますので、まず最初は相談をしてみてください!
対処法・・・
先生の見た目・清潔感・雰囲気・性格が合わないなら、塾に相談をしてみよう。
相談をすれば、大半の塾は可能な限り対応してくれます。
対応してくれないなら、転塾をした方が良い。
文句を言わないように、文句を言わないで済む状態のときに相談しよう。
不満の溜め込みはやめよう。
生徒側の原因
保護者は見落としがちですが、知らず知らずのうちに子供側が原因を作っていることはよくあることです。
よくある例として
- やる気がない
- 授業態度が悪い
- 宿題をしてこない
- 忘れ物が多い
俗に言う不真面目な生徒は、先生から熱心に指導されることは少なくなります。
最初どれだけ力を入れて生徒を指導しても、不真面目な対応をされると先生もそれに合ったレベルで指導するように変わってきます。
そうすると今度は逆に子供から「先生と合わない」と文句を言い始めるのです。
その過程を知っている塾からすると
「この生徒は何を言っているんだ」
となりますが、過程を知らない保護者からすると
「もっとちゃんとした良い先生に教えてほしい」
と感じてしまいます。
対処法・・・
塾の先生と合わないと子供が言い出したら、まずは塾に相談をしてみよう。
その時に塾が悪いと思い込まず、「うちの子にも落ち度があるかも」という考えを忘れずに。
保護者から塾に話しかけてくれると、普段は伝えにくい・伝えるほどではないような、些細な子供の改善点を教えてくれる場合があります。
この先どうしていくか、前向きな話し合いができないようなら、転塾をした方が良い。
不満が爆発する前に、冷静な目で塾の対応・子供の態度を知ろう!
勉強嫌いな生徒は、意外と大学生アルバイト講師の方が楽しく授業に取り組める場合があります。
塾長や正社員の講師だと、どうしても不真面目な行動には注意をする必要があります。
しかしアルバイト講師という立場だと、緩くなる部分もあります。
良いか悪いかは別として、勉強嫌いな生徒にとっては大学生アルバイト講師の方が、気楽に授業を受けられ相性が良くなる場合が多いです。
ただ先生が誰だろうとしても、勉強をしたくないから先生が嫌いと言っている場合がある点には注意が必要です。
反抗期や思春期で仕方がない面もありますが、仕方がないといってどんな態度を取っても良いわけではありません。
塾は義務教育ではないので、最悪塾側から「お断り」されるケースもありますよ。
保護者側の原因
実は保護者側のせいで、生徒と講師の相性が悪くなっていることがあります。
子供を思うが故に
「少しでも実力がある先生に指導してほしい」
「アルバイト講師ではなく正社員の講師に担当してほしい」
「実績のある塾長直々に教えてほしい」
このように考える保護者の方は多いと思います。
先ほど塾は義務教育ではないと言いましたが、であるならばお金を支払っている対価として、可能な限り良いサービスを享受したいと思う気持ちは何もおかしくありません。
しかしその塾で最高の実力を持っている講師が担当したとしても、生徒側の実力・やる気が伴っていないと、空回りに終わることが多いです。
東大受験の指導ができる講師が教えてくれたとしても、生徒が教えてもらったことを吸収できなければ、何も意味はありません。
100のことを教えられる講師でも、生徒の吸収力が20ならば、30のことを教えられる講師で十分なのです。
逆に30しか教えられない先生であるからこそ、子供のレベルに寄り添える場合があります。
自分の子供の実力を把握せずに、良い先生を求めすぎではありませんか?
対処法・・・
まずは塾を信じて、塾側が決める先生に託してみましょう。
ちゃんとしている塾ならば、きちんと子供の性格・目標を考慮して先生を割り当ててくれるはずです。
先生のレベルが合っていないと感じてから、先生に対する要望を相談してみましょう。
最初から何も考えずに一番良い先生を求めることは、子供が「先生と合わない」と感じる原因になっているかもしれませんよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、「塾の先生と合わない」と子どもが感じる原因をご紹介しました。
対処法の基本は、どんなことでもまず塾に相談することです。
我慢できずに文句を言う前に、細かなことでも塾とコミュニケーションを取りましょう。
そして人である以上相性は避けられないと言う事を念頭に、少しでも良い関係を築けるように配慮できると、子供は勉強以外の面でも成長ができるかもしれません。
もちろん無理は禁物ですから、ダメそうなら転塾しましょう。
少しでも塾の先生と良い関係を築けることを応援しております!