学校と塾は勉強をするという点では共通しています。
しかし、学校の延長線上に塾があると考えると、思ったような効果を感じられない場合があります。
義務教育と習い事では、子供の成長に与える役割は大きく違うのです。
学校で学べること
学校では、基礎学力(国語・算数・理科・社会・英語・副教科など)を幅広く学習することができます。
また異なる考え方を持つ友達やクラスメイトと一緒の時間を過ごすことにより、多様な価値観を理解する機会にも恵まれます。
あわせて集団生活の中で、社会性や自主性を学びます。
社会の中で他人と生活するための人間性や規律を考えることができます。
塾で学べること
対して塾で学べることは、大きくは勉強に限られます。
- 受験対策
- 苦手科目の克服
- 学習習慣の定着
など
塾によって進学塾や補習塾など方針に差があれど、勉強に焦点を当てていることに変わりありません。
進学塾と補習塾の違いはこちら!
学校では基礎的な内容しか学べない科目や内容でも、塾なら応用的な内容や専門的な知識も先に学習することができます。
個別指導塾を選べば、周りを気にせず子供に合ったペースで学べる場所にもなります。
学校に求めない方が良いこと
高度な専門知識は、学校で学ぶことの難しい分野です。
(この場合の学校は、義務教育である小中学校を指しています。)
あくまで広く浅く学ぶ場所だと考えましょう。
また、個別の指導や子供一人一人に最適化されたサポートも、対応が難しい場合が多いです。
集団で学ぶ以上、個々の能力には差が出てきます。
その差が良い方向に転べば問題はないでしょうが、そうではない場合はどのように対応していくのか考える必要があります。
子供の能力差に応じたサポートは、ご家庭での支援が必要不可欠です。
学校で全ての子供が同じレベルの学力や社会性を身につけることはできません。
学校側も最大限配慮はしてくれると思いますが、子供の特性に合ったサポートは家庭で行う必要があります。
塾に求めない方が良いこと
学校で学べるような社会性や協調性は、塾で学べることではありません。
もちろん塾でもそのような力は必要ですが、学ぶ場ではありません。
学校のように義務教育の場ではないのですから、子供の態度や能力次第では入塾をお断りされる可能性は否めません。
まとめ
学校と塾では異なっている部分があります。
それは義務教育という学校の役割と、習い事という塾の役割です。
義務教育である学校は、基礎学力を中心に集団生活で必要な社会性や協調性を学びます。
つまり勉強以外のことも教えてくれる場所なのです。
対して塾は勉強を教える場所です。
つまり勉強のことしか教えてくれない場所なのです。
もちろん勉強を通して学べることもありますが、あくまで主体は勉強です。
学校で個別最適化された教育を求めたり、塾で勉強以外のことを学ぼうとしたりすることは、思ったような結果に結びつかないことがあります。
そういったことは、家庭の役割だと考えましょう。
学校と塾の違いを理解した上で、家庭でもできることを取り組んでみてください。
家庭で何をしたら良いのか悩んだときは、学校や習い事先に家庭でどのようなサポートができるのか聞いてみることお勧めします!