「そろそろうちの子も塾に通わせようかな…」
成績に不安を感じ始めたり周りの子が塾に通い始めたりすると、塾に通わせることを考え始めるご家庭は多いと思います。
ママ友からおすすめの塾を聞いてそこに通わせることも良いですが、塾は子供の将来にまで影響を及ぼす大切な習い事です。
ですので自分の子供の性格や目的に合った塾を選ぶことが非常に大切ですよ!
しかし
「何を基準に塾を選べば良いのか分からない…」
と感じている方に、学年別の塾選びのポイントをお伝えします。
小学低学年
小学低学年(1〜2年生)の頃は、まだ塾に通い始める子が少ないです。
小学校が始まったばかりで
「まずは学校に慣れてほしい」
と考えている保護者の方が多いイメージです。
また習い事をするとしても、スポーツ系やピアノ・英会話等が多く、塾で勉強だけさせるという方は少ないです。
しかし勉強習慣を身につけるのであれば、早め早めに塾に通うことは非常に有意義になります。
ですがまだ一人で通うことは難しい時期なので、保護者の送迎が必要だと考えると、どうしても保護者の負担が大きくなる点には注意です。
またまだ親元を離れたくない子は、「行き渋り」をする子もいるので、子供の成長に合わせて無理に通わせることは避けた方が良いでしょう。
小学中学年
小学中学年(3〜4年生)は、早いと受験を意識して勉強をし始める子が出てきます。
現在の中学受験勉強は小学4年生から始めることが一般的なので、塾通いを始める子が増えてくる頃でもあります。
しかしこの時期に自分から
「受験したい」
と言う子はあまりいません。
つまり受験させたいと考えている親の意向で塾に通い始める子が多いです。
塾の環境や親や先生のサポート次第で、勉強が好きにも嫌いにもなる時期ですので、今後の勉強に対する姿勢を決める大切な時期になります。
「受験をさせたい」
「受験をさせるかも」
といった親の意向のみで塾に通わせる場合は、必ず子供が勉強嫌いにならないような気遣いをしてください。
塾に任せっきりで勉強嫌いになっていく子はたくさんいますよ。
小学高学年
小学高学年(5〜6年生)は、中学校を意識して塾に通わせ始めるご家庭が多いです。
中には
「やっぱり受験をしてみたい」
という子供の気持ちの変化から、塾に通って受験勉強を始める子もいます。
この頃には、自分の苦手な科目や嫌いな科目がある程度分かっていると思います。
中学校を意識して塾通いを始める場合は、そういった嫌いや苦手を克服できそうな塾を選んでみましょう。
もちろんそう都合よく嫌いが好きには変わらないと思いますが、苦手意識があることにも取り組む経験は、難化する中学校の勉強でもきっと役に立つはずです。
またこの時期に中学受験を始める場合は、無理に合格を目指すと望める結果以上に塾費用が高額になる場合が多いので、現状の実力を考慮して理想と現実の線引きを親子で話し合いましょう。
中学1年
中学1年生は、小学生よりも難しい授業内容・テストに苦戦して、塾に通い始める子が多いです。
「初めて塾に通います」
という生徒も多く、小学校で学習した内容が分からないままだったり自分なりの独特な問題の解き方がくせになっていたりする場合があります。
そういったときは、小学校の内容を復習し正しい解き方で問題が解けるようにサポートしてくれる塾を探してみましょう。
「中学生になったのに小学校の内容を復習するなんて嫌だ…」
と思う生徒は多いですが、苦手は克服しないといつまで経っても同じ間違いをしてしまいます。
中学2年
中学2年生は、高校受験を意識して塾探しをするご家庭が増えてきます。
勉強が苦手な子も得意な子も
「少しでも良い高校に行きたい」
という考えをもとに、塾に通い始めます。
早い生徒だと志望校を決めている子がいるかもしれませんが、まだぼんやりと考えている子の方が多い時期です。
どのような状況であれこの時期におすすめの塾は、受験までの学習計画やロードマップを親身に考えてくれる塾です。
さらに受験勉強は何が起こるか分からない面があるため、いつでも相談できるような環境がある塾が理想的です。
中学3年
中学3年生になって塾を探される方には、通っている塾に不満があって変えたいと思っているご家庭が多いです。
受験に向けて思うように成果が出ていない保護者が、焦って塾を探していることがあります。
そのときの生徒の志望校や学力によって転塾の判断が難しい時がありますが、中学3年生の受験期にある不満を現状のまま解決させることは難しいはずですので、早々に他の塾に移った方が無難かもしれません。
しかし塾探しをするのはいいですが、焦って子供の状況や塾の質を見落としていないか、落ち着いて考える必要があります。
塾からすると他塾に不満があって体験や面談に来てくれている親子は、他のご家庭に比べて入塾させやすいので、必要以上に授業を提案することがあります。
「鴨がネギ背負ってきた」
というと聞こえが悪いですが、焦っていると本当にこのような状態になっている方がいるのも事実です。
高校1年
高校1年生は、高校受験が終わり塾をやめる子が多いですが、そのまま続けているという子もいます。
私立高校に通い始めた子は、大学受験に向けた学校側のサポートが充実しており、塾には特に通わないという子も出てきます。
もしくは予備校という選択肢が増えるので、塾や予備校に通い、早め早めに大学受験勉強を始める場合もあります。
- 予備校に通うほどではない
- 学校の授業の補習をしてほしい
- テストで良い点数を取って推薦がほしい
このような生徒が塾を探すことが多いです。
高校生にもなると、将来の進路に向けて個別最適化した学習をした方が良いので、しっかりと個々のカリキュラムを作ってくれる塾を選びましょう。
もし具体性がなく「良い大学に行きたい」ということでしたら、大学受験専門の塾や予備校を探してみよう。
高校2年
高校2年生は、文理選択によって決められた授業を受けることになり、塾に通うとしても専門的な内容を扱うことが増えます。
大学受験を目指す生徒は、少しずつ受験を意識した勉強を始めることが多いです。
どのような進路に進むにしろ、大枠は早めに決めておくと、余裕を持って準備に取り組むことができます。
特に大学受験をする場合、志望校によっては高校3年生からでは手遅れになる可能性があるので、注意が必要です。
高校生はどの学年でも同じですが、塾探しのポイントは将来自分のしたいこと・進みたい道に向けて、寄り添ってサポートしてくれることを重視しましょう。
高校3年
高校3年生は、自分の進路に向けて最後の頑張りを見せるときです。
この時期に塾探しを行う生徒はあまりいませんが、何らかの理由で塾を探す方もいるとは思います。
理由や進路次第では大手の塾は断られる場合があるので、意外と個人塾の方が親身に対応してくれることがあります。
塾に話に行く前に、自分の進路をきちんと考えどうしたいのか話せるように、頭の中を整理しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、学年別の後悔しない塾選びについて話しました。
学年ごとのよくある傾向と注意点を説明しましたが、当てはまることもあればそうではないこともあると思います。
ですが一つ共通していることがあるとすると、保護者は子供の勉強を塾に丸投げするのではなく、しっかりと子供の学習状況を把握することが大切です。
塾から言われることを鵜呑みにするのではなく、子供の性格や目的に合った塾を探せると、後悔をする可能性は減りますよ!
良い塾に出会えることを願っております。