「この塾はどんな特徴があるんだろう?」
「塾ってどんな種類があるんだろう?」
「塾って何を基準に決めたらいいんだろう?」
そんな「たくさん塾があるけど違いが分からない」という方に向けて、今回は進学塾と補習塾の違いについてご紹介します!
これは塾選びをする際に最初に考えるポイントの一つなので、ぜひご参考ください。
基本的な塾選びのポイントはこちら!
進学塾
進学塾とは、進学(受験)に向けて勉強・対策を行う塾になります。
ですので傾向としては集団塾が多く、校内テストによって周りの生徒と競争しながら学習をしていくスタイルになります。
特徴は・・・
- 難関校や有名校に対してのノウハウがある
- ある程度強制的に勉強に取り組むことができる
- 大手であればサービスが充実している(費用は多額になる傾向)
頑張って勉強に取り組む場所、それが進学塾です。
生徒の層は多様になれど、受験に向けて勉強をすることが第一の目的になります。
塾によっては校内テストを行い、学力や志望校レベルに合わせてクラス分けを行うところも多いです。
「成績主義」の側面が強く、学力を向上させるためにありとあらゆる形で授業を増やすように提案されます。
受験に向けてのプロセスは確立されているので、ある程度の費用を掛けてでもプロにお任せしたいという方にはマッチしている選択肢になります。
注意点は・・・
- 費用が高額になりがち
- 塾にとって「都合のいいお客様」になる可能性あり ← 要注意
塾について調べている方であればご存知かも知れませんが、塾の費用は青天井です。
特に「受験勉強」という子供の人生に多大な影響を及ぼすことを生業としている塾業界は、親心に訴えかけて可能な限り多くの授業を受けるように提案してきます。
それが本当に必要で提案されていることなのか、ビジネスとして提案されているのことなのかは、正しい判断が求められます。
何も考えずに全てに「YES」と答えていれば、塾の費用はびっくりするくらい高額になるでしょう。
ではどうすれば無駄な費用を掛けずに、必要な授業だけを受講することができるのでしょうか?
そのためには塾にとって都合のいいお客様になっていないか考えてみましょう。
塾は慈善事業ではなく、利益を求める会社です。
利益を求めるということは
- 評判を高める(集客のため)
- 授業を受けてもらう(売上のため)
簡単に言うとこの2つが大切になります。
授業を受けてもらうことはどの生徒にも当てはまるので、今回こちらの説明は割愛させていただきます。
大事なことは①の評判を高める生徒になれているかどうかです。
分かりやすい例だと、難関校や有名校に合格できそうな生徒ですね。
こういった生徒には合格してもらうために塾側も力を入れるので、費用対効果は成り立っている場合があります。
また難関校や有名校ではなくとも、入塾時より成績が上がり、「塾のおかげで合格できた」と言えそうな生徒にも力が入ります。
この2つの例は分かりやすく塾の評判を高めてくれます。
逆にこの2つに当てはまらない生徒は注意が必要です。
「この子はうちの塾じゃなくても成績は変わらないだろうな」
「なんなら塾に通ってなくても結果は変わりそうにないな」
塾講師がこのようなセリフを保護者に言うことはありませんが、内心こう思われたらその生徒に塾が力を入れることはありません。
「うちの塾の評判を高めることができないなら、授業だけでもたくさん受けてもらおう」
こうなってしまうことは必然かもしれません。
もちろん上記の通りの言動を望んでする塾講師はいないと信じますが、塾側も割ける人員・労力は有限であるため、結果としてこのような対応になります。
繰り返しますがこのようなことを保護者に直接言ったり、あからさまな対応をすることはありません。
ですから保護者の方がしっかりと子供と向き合い、どのような塾生になっているか考えることが大切です。
番外編:集団塾と個別塾の違い
集団塾と個別塾の違いはこちら!
補習塾
補習塾とは、学校の補習(テスト対策)を中心に行う塾になります。
偏差値50前後から下の生徒を主な顧客対象としているので、個別指導による生徒の成績に合わせた授業スタイルを売りにしていることが多いです。
特徴は・・・
- その地域の学校のテスト対策に強い(地域密着型の塾が多い)
- 子供の学力に合わせた授業が行える
- 授業内容を柔軟に対応してくれやすい
自分のペースで勉強を頑張る場所、それが補習塾です。
集団ではなく個別指導が多く、生徒一人一人に合わせた授業を展開してくれることが多いです。
周りと比べられることが少ないので、消極的な生徒でも馴染みやすい環境になっています。
また講師との距離が集団授業と比べて近いので、集団では発言が苦手な子も質問がしやすく感じられます。
集団よりも手厚いサポートで、先生に質問しやすい環境を求める場合は、補習塾がおすすめの選択肢です。
注意点は・・・
- 費用は決して安くはない
- 個別だけど個別じゃない ← 要注意
補習塾と銘打っている塾でも、受験対策は行ってくれるところがほとんどです。
「受験対策はしてくれない」
と思っている保護者の方がたまにいますが、塾である以上対策はしてくれるはずです。
しかし講習やテスト対策などの追加授業は、進学塾と変わらず提案するところが多いので、費用は意外と高額になることがあります。
生徒数が多くなればなるほど、一人当たりに先生が割ける時間は減ります。
さらに手のかかる生徒がいた場合は、集団塾のように「ただ座って勉強する」という状況になることも否定できません。
生徒数が多いほど授業料金は安くなる傾向にありますが
- レベルに合わせた手厚い指導
- 質問しやすい環境
を求めて補習塾を選ぶようでしたら、生徒人数は要チェックですよ。
まとめ
進学塾 | 補習塾 | |
授業スタイル | 集団が多い | 個別が多い |
費用 | 通常授業のみなら比較的安価 授業追加でどんどん高額に | 通常授業のみなら普通 授業追加で高額に |
おすすめの生徒 | 競争したい生徒 志望校がはっきりしている | 自分のペースで勉強したい生徒 学校の補習をしたい |
注意点 | お金だけ払う「お客様」にならないように | 先生に対する生徒人数が適切か |
いかがでしたか?
今回は進学塾と補習塾の違いをかいつまんでお伝えしました。
これまで私が感じた違いを述べているので、上記が当てはまらない塾ももちろんあります。
しかし注意点だけでも覚えておくと、塾を選ぶときや実際に通う際に失敗が少なくなるはずです。
高額な費用になりがちな塾ですから、しっかりと効果のある習い事にしましょう!