「うちの子にも合うかな?」と習い事を迷っている方へ。
習い事の実体験を通して見えたこと・感じたことを、保護者の方にリアルに語っていただきました。
はじめての習い事に公文を選んだ理由|4歳娘の“できた!”と、母の本音
我が家の娘は、現在4歳。
少し人見知りで恥ずかしがり屋な性格で、新しい環境にはなかなか馴染めないタイプでした。
そんな娘が今では
「今日は誰と一緒かな?」
「お姉さんに会えるといいな!」
と笑顔で公文教室へ通っています。
公文を始めたきっかけ
元々、早期教育に特別熱心だったわけではありませんが、あるとき娘が文字や数字に自然と関心を持ち始めました。
絵本のタイトルを指差して
「これ、なんて読むの?」
と聞いたり、テレビ画面に出てきた数字を見て
「これ、さん?」
「これはじゅう?」
と口にしたり。
目に入るものに対して
「知りたい」
「わかりたい」
という気持ちが芽生えているのが、親の目にもはっきりと分かるようになってきました。
でも、いざ“教える”となると、私自身がどうしたらよいのか分からなかったのです。
ひらがなの書き順や教え方、数字の数え方をどう伝えたらよいのか、私には見当もつきませんでした。
そんなときに見つけたのが、公文式教室の体験学習の案内でした。
「プロの先生に任せられるなら、娘にとっても私にとってもよい学びの時間になるかもしれない」
と思い、国語と算数の2教科で始めてみることにしました。
最初に感じた不安
ただ正直に言うと、最初はかなり不安でした。
というのも、娘はとにかく人見知り。
親が一緒でない場所に行くこと自体が苦手で、初対面の人には緊張して言葉が出てこないような子です。
公文は少人数制とはいえ、他の生徒さんもいます。
「本当に大丈夫かな」
「行きたくないって泣かれたらどうしよう」
そんな思いを抱えながらのスタートでした。
ところが、そんな親の心配をよそに、娘はすぐに慣れました。
先生方がとても優しく声をかけてくださり、年上のお兄さんやお姉さんがいることも刺激になったようです。
今ではすっかり慣れ、教室に行くのを楽しみにするようになり
「今日は○○ちゃんいたよ!」
「先生がほめてくれたの!」
と嬉しそうに話してくれるようになりました。
読める!書ける!の喜びを実感
公文に通い始めて数ヶ月で、娘の中で大きな変化が起こりました。
まず、文字や数字に対する興味が、遊びの延長ではなく“自分でできること”への意欲に変わっていったのです。
国語では、ひらがな・カタカナ・簡単な漢字が読めるようになり、算数では100まで数えられるようになりました。
現在はひらがなと数字を書く練習に励んでいて、自宅でも五十音表や数字表を見ながら
「ままにてがみかく!」
と意気込んでいます。
娘がいま一番夢中になっているのが、“お手紙を書くこと”です。
家族はもちろん、保育園の先生やお友達、美容師さんなど、日頃お世話になっている人たちに
「ありがとう」
「だいすき」
「またあそぼうね」
と、一生懸命ひらがなで綴っていきます。
五十音表を見ながら、1文字ずつ確認し、間違えながらも丁寧に綴る姿はとても健気で、そんな娘の成長に心が温まる瞬間が増えました。
特に印象的だったのが、おじいちゃんの退職祝いのときのこと。
娘は
「じいじ おしごとおつかれさま」
と書いた手紙をプレゼントしました。
おじいちゃんはとても驚き、そして本当に嬉しそうで、何度も読み返しながら目を潤ませていました。
「文字って、こんなにも人の心を動かすんだな」
と、親としても強く感じた出来事でした。
親として感じた“後悔”や“課題”
とはいえ、すべてが順調だったわけではありません。
最初の頃は、宿題が親にとっても負担でした。
娘が疲れているときや、気分が乗らないときには、全くやりたがらないこともあり
「まだ早かったのかな」
と思うこともありました。
また、公文は自学自習の習慣をつけることを大切にしていますが、年齢的にまだ集中力が続かない時期でもあります。
子どもには子どものペースがある。
それを無理に大人の都合で引っ張ろうとしすぎると、せっかく芽生えた学ぶ楽しさがしぼんでしまうと気づいてからは
「今日はカードだけでもOK」
「やる気が出たらもう1枚」
そんな風に、気持ちに寄り添うようにしました。
さらに、公文を続けていくうえで悩ましいのが費用面です。
公文は1教科あたり約7,000円、2教科だと月14,000円ほどになります。
他にも習い事を検討している家庭にとっては、毎月の出費が大きな負担になることも。
効果を感じているからこそ続けたい一方で、家計とのバランスに悩む場面もあります。
また、小学生のお母さんからはこんな声も聞きました。
「学校よりも公文の学習ペースが早いため、学校の授業が退屈だと感じることがある」
とのこと。
たしかに公文は先取り学習が進むため、学校とのバランスをどう取るか、本人の意欲や集中力をどう維持するかなど、成長とともに新たな課題も出てくるのかもしれません。
公文を通じて得たもの
娘が公文を通じて得たものは、読み書きの力や数の理解だけではありません。
それ以上に大きいのは
「自分でできた!」
という実感を通して、自信を育てることができたという点です。
人前で声が出なかった子が、先生や他の生徒と挨拶を交わし、同じ空間で学べるようになったこと。
そして、お手紙を書いて気持ちを伝える喜びを知ったこと。それらすべてが、娘の心の成長につながっていると感じます。
今後も、娘のペースで公文を楽しみながら、自分の「好き」や「できた!」をどんどん増やしていってほしい。
それが、親として今の一番の願いです。
これからも、娘が「学ぶって楽しい」と思える時間を大切に、寄り添っていけたらと思っています。
習い事を迷われている方へ
費用や続けられるかの不安も、始めてみないと分からないことばかりです。
だからこそ、体験を通じて「合う・合わない」を見極めてみてほしいと思います。
うちもそうでしたが、「まず一歩」から、意外な変化が始まることもあるのです。