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剣道6

習い事体験談:剣道のレギュラーシーズンが終了

剣道6

「うちの子にも合うかな?」と習い事を迷っている方へ。

習い事の実体験を通して見えたこと・感じたことを、息子さんたちが習った剣道の経験からリアルに語っていただきました。

 

本音塾長
今回は、剣道の体験談の第六話で、レギュラーシーズンが終わったあとの話を語ってくれます!
本音塾長
前回の話はこちらからご確認ください。

 

レギュラーシーズンが終了

感動と疲れの連続でアッという間に終わった小学6年生のレギュラーシーズンでしたが、最終的には道場の歴史を塗り替えるほどの記録を作ることになりました。

地方の大会で優勝の連続、その優勝の立役者はいつも長男と指導者陣からの信頼も完全に勝ち取り、保護者からも一目置かれる存在になりました。

そして、一つ上の世代もこの頃には長男や私に対する風当たりの強さが弱まっておりました。

少年剣道では、中学生になると道場を中心に稽古をする子どもと中学校の部活を中心に稽古をする子どもに分かれます。

長男もまたその分岐点に立つことになりますが、中学校の部活を中心とした活動ではなく道場を中心とした活動をすることを選択することになりました。

その理由として、地元の中学校には剣道部がなく強豪中学校に通うためには越境する必要があったからです。

 

中学1年生で発覚した病

道場の指導者からは、相変わらず大きな期待を受けていた長男でしたが、あるとき体調不良を訴えるようになります。

前日の道場での稽古時、いつもと同じように道場長から怒られ、大雨のなか、外に立たされておりました。

このような状況は日常茶飯事でしたので、あまり気に留めることはありませんでしたが、帰宅してすぐに長男から

「やめたい」

という言葉が発せられたのです。

いつもと違う長男の姿に違和感を覚えましたが、その日は怒られたからだろうというくらいにしか考えておりませんでした。

そして、翌日の朝、長男は40度近くの高熱を出したのです。

すぐに近くの診療所に行きましたが、当時、世の中はコロナが流行しており、総合病院を受診するよう勧められました。

 

入院期間

その日の午後から総合病院で受診した結果、コロナやインフルエンザではなく、原因不明の発熱であると診断を受けました。

緊急入院をすることになり、数日かけて精密検査を受けることになりました。

入院期間中は様々なタイプの抗生物質を投与されましたが、すぐに効果につながるものにたどり着かず、最終的には自己免疫で落ち着いたのか抗生物質で落ち着いたのか分からないほどの期間を病院で過ごすことになります。

 

検査の結果

そして、内科のDr.では長男の症状を見極めることができず、消化器のDr.が診てくださった結果、長男は尿が腎臓に逆流する病気を発症しておりました。

先天的に腎臓と尿道をつなぐ管に欠陥があったようですが、日常生活のなかではその欠陥に気付くことは稀な病気でした。

消化器のDr.の所見では、放置しておいても問題のない程度でしたが、疲労がたまったり体の免疫力が落ちると今回のように腎臓が炎症を起こすとのことでした。

熱が下がり、約2週間の入院期間を経て退院することになりますが、入院の前日に長男が道場を

「やめたい」

と主張したこともあり、家族で話し合うことになりました。

 

退部するのかと思いきや

思わぬ病気の発覚もあったことから、家族で今後の話し合いをすることになります。

長男の意思はともかく、今後、高校への進学や大学への進学、社会人になってからも病気を発症する可能性があることから、主治医の勧めで手術を受け、欠陥部分を根治する選択をしました。

手術の時期はこの時点では未定でしたが、主治医との日程調整も必要となりますし、そもそも剣道を続けていくのかどうかということも考える必要がありました。

長男には、今回発熱をした直接的な原因は前日に大雨にうたれたからではないが、このような状況が続く限り、また同じように急な発熱を起こす可能性もあることから、一旦、道場を休部してみてはと問いかけました。

しかし、長男からは

「続けたい」

というアッサリした答えが返ってきました。

 

一からの出直し

入院期間は2週間とはいえ、体もやせ細っていたため親としては心配しかありませんでしたが、長男の気持ちを尊重することにしました。

この2年間、小学校も道場も1日たりとも休むことなく出席しており、突然の入院と在宅での療養により約1か月もの間、外出を控えていたため、私も長男の体と精神面の心配が拭えませんでした。

しかし、退院後一番はじめに出かけたところは道場でした。

長男にとっても大切な場所になっていたのだと改めて気づかされることになります。

初日はあいさつだけにとどまりましたが、復帰後2日目から素振りをしていた長男は、みるみるうちに清々しい表情に変わります。

道場長も心配しておられたのか、稽古中も他の子どもに対する指導はなく長男とばかり話されておりました。

また、他の指導者も入れ替わり立ち替わりで長男に声を掛けられ、いつの間にか道場の雰囲気も長男が宝物のような扱いに変わっておりました。

ちなみに長男が入院中も二男は休まず稽古に参加しておりましたが、二男に対しても長男の体調を気遣う話ばかりがあったようです。

 

**豆知識**

「試合時間」

試合時間はその世代によって異なります。

小学生は2分、中学生は3分、高校生は4分、大学生以上は5分が相場です。

しかし、道場の全国大会では中学生が2分30秒と決まっており、この理由は分かりません。

また、延長戦も中学生や高校生になると2分刻みになったり3分刻みになったりと様々な種類があります。

そのあたりの細かなルールは大会の開会式で審判長がお話されることが多く、大会要項などにも記載されております。

 

本音塾長
いかがでしたか?
本音塾長
レギュラーシーズンが終わったあと、どうしようもない病とその困難に向き合った話をしてくれました。
本音塾長
次回はコロナ時期と重なってしまった、中学生時代の剣道について話してくれる予定ですので、ぜひ続きもご覧ください!
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