「うちの子、塾に通わせているのに全然成績が上がらないんです…」
先週の保護者面談で、小6のお母さまから真剣な顔でこう相談されました。
こんにちは、本音塾長です。
個別指導塾を経営して15年、こうした
「塾のやめどき」
に関する相談は、毎年5月と11月に集中します。
ぶっちゃけ、塾に通わせること自体が目的になってしまっているご家庭は、けっこう多いんですよね。
今回は、私が個別指導塾の塾長として現場で見てきた本音を、保護者の方にお伝えします。
塾に通わせても成績が伸びない子の特徴

正直に言うと、週2回の塾通いを1年続けても成績が変わらない子には、ある共通点があります。
これは指導してきた何百人もの生徒を見てきた、現場のリアルな話です。
家で問題集を一度も開かない
これが一番大きな分かれ道です。
塾の授業を週2回、計4時間受けたとしましょう。
でも1週間は168時間あります。
残りの164時間に1秒も勉強しなければ、成績が動かないのは当然の話です。
指導してきた中3のYくん(仮名)は、塾には真面目に来ていました。
ただ、家での宿題提出率は3割を切っていたんです。
「塾に通っている=勉強している」
という錯覚が、ご家庭にも本人にも生まれてしまうんですよね。
授業中に質問が一度も出ない
現場で見てきた限り、伸びる子はとにかく質問します。
逆に半年通っても一度も質問してこない子は、要注意です。
これは性格の話ではありません。
「分からない部分を分からないと自覚できていない」
サインなんです。
「なんで塾に通うのか」を答えられない
面談で本人に直接聞いてみてください。
「なんで塾に来てるの?」
と。
ここで
「親に言われたから」
「友達が行ってるから」
しか出てこない子は、伸びるエンジンがまだ点いていない状態です。
本当に塾を辞めたほうがいいタイミング

本音を言えば、私は塾長という立場ですが
「辞めたほうがいい」
と保護者に伝えることもあります。
商売的にはマイナスです。
——でも、合わない場所に通い続けることが一番のロスだと思っているからです。
3ヶ月以上、塾の話題を本人が嫌がる
子どもは正直です。
夕方、塾の話を出すと露骨に機嫌が悪くなる状態が3ヶ月以上続くなら、続ける意味は薄いです。
嫌々通っている時間は、勉強としてはほぼゼロカウントだと考えてください。
講師との相性が明らかに悪い
これは集団塾より個別指導で起きやすい話です。
担当を1度変えてもらっても改善しないなら、塾全体との相性が合っていない可能性が高いと言えます。
月謝が家計を圧迫している
これは正直に言いにくい話ですが、現場で見てきた限り、保護者の方が無理して通わせている塾は子どもにも伝わります。
「お金がかかってるから頑張れ」
というプレッシャーは、思春期の子には逆効果になることが多いんです。
家計を削ってまで続けるなら、市販の問題集と週1回の家庭学習に切り替えたほうが、よほど成果が出るケースもあります。
辞める前に試してほしい3つのこと

とはいえ、すぐに
「辞める」
という結論を出す前に、試してほしいことがあります。
指導していて思うのは
「あと一歩」
で結果が変わる子も実は多いということです。
塾長や教室長と直接話す
担当講師ではなく、教室の責任者と1度きちんと話してみてください。
私の塾でも、保護者から正直なフィードバックをもらえると、指導方針を調整できることが多いんです。
「言いにくいから黙って辞める」
が一番もったいないパターンです。
家庭学習の仕組みを見直す
塾を辞めるかどうかの前に、家での過ごし方を見直してみてください。
- スマホは勉強机から物理的に離す
- 1日15分でいいから「同じ時間に座る」習慣をつくる
- テスト直しを塾任せにしない
この3つを2週間試してから、もう一度塾の継続を考えても遅くありません。
通塾日数や時間を減らしてみる
「辞めるか続けるか」
の二択で考えがちですが、間にもう一つ選択肢があります。
週3回を週1回に減らす、夏期講習を最低限にする、など、関わり方を軽くしてみるのも一つの手です。
ポイント
「辞める」前に「減らす」という選択肢を必ず一度検討してみましょう。
塾長から保護者の方へ

私が個別指導塾の塾長として、最後にお伝えしたいことがあります。
塾は
「魔法の場所」
ではありません。
- 家での学習時間が確保できているかをまず確認する
- 本人が嫌がっているサインを3ヶ月以上見逃さない
- 辞める前に「減らす」「教室長と話す」を試す
正直、私もすべての保護者の方に
「絶対こうしてください」
と言える答えは持っていません。
ただ、料理に例えるなら、塾は
「調味料」
であって
「食材」
ではないんです。
主役はあくまでお子さん本人と、ご家庭での日々の積み重ね。
その前提を共有できれば、塾を続けるにせよ辞めるにせよ、後悔の少ない選択ができるはずです。
ぜひ今日の夕食のあとにでも、お子さんとゆっくり話してみてくださいね。