冬休みはクリスマスやお正月があり、子どもにとって嬉しいイベントが盛りだくさんです。
そして塾にとっては、冬期講習という大事なイベントがあります。
受験生が受験前の追い込みをかける最後のチャンスですね。
そのため、授業時間が長くなったりコマ数が多くなったり、費用が高額になることも少なくありません。
- 冬期講習ではどのようなことをするのか?
- 上手に活用するにはどうしたら良いのか?
- 断る場合は、どのように断れば無難なのか?
塾からの提案をそのまま受け入れるのではなく、子どもの目的をしっかりと考えると、後悔のしない冬期講習を受けられます。
今回の記事では、冬期講習とどのように向き合えば良いのか考えてみましょう!
冬期講習では何をする?
まず冬期講習ではどのようなことをするのか知りましょう。
冬期講習では主に
- 受験対策
- 学年末考査の対策
- 一年間の復習
- 来年の予習
このような内容を学習します。
特に受験対策は、冬期講習の目玉といっても過言ではないでしょう。
塾としても、中学受験・高校受験・大学受験対策には一番力を入れるはずです。
冬期講習で失敗しないためには、講習中にすることを塾から指定されるのではなく、自分からしたいことを伝えられると良いでしょう。
しかし塾からの提案は一度聞いてみて、塾の先生の考えは知っておいても損はありません。
大事なことは、提案に流されないことです。
冬期講習で何をするのかは、子どもとよく話し合い、家庭で最終判断を下しましょう!
冬期講習に参加するメリット
そもそも冬期講習に参加することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
- 本格的な受験対策を受けられる
- 受験生の仲間と塾で会える
- 年末年始にある多くの誘惑に流されずにすむ
- 勉強時間を確保できる
- 一年間の復習や来年の予習ができる
このようなメリットがあります。
①~③のメリットは、受験生のための利点かもしれません。
受験生の多くにとって、他の受験仲間と切磋琢磨できることや冬休みのイベントの誘惑から逃れられることは、非常にありがたく感じられることでしょう。
学校がお休みの間でも通える塾ならではの役割です。
また受験生ではなくとも、④の勉強時間を確保できることは、だらけがちな冬休み期間中でもメリハリをつけた生活ができる手助けをしてくれます。
さらに一年間の終わりと始まりをまたぐ冬期講習では、一年間の総復習や来年の予習にも取り組みやすい期間です。
冬期講習の注意点
冬期講習で可能な限り失敗を減らすためにも、注意点は頭に入れておきましょう。
目標を曖昧にしたまま参加しない
目標がハッキリしていないと、講習中ただ授業を受けるだけで終わってしまいます。
受験対策・苦手克服・復習など、目標を明確にしてから参加することが大切です。
授業コマ数や費用をそのまま受け入れない
塾の提案通りにすべての授業を受けると、必要以上にコマ数が多くなり、費用が高額になることがあります。
一度提案を聞いたら
「この内容は本当に必要?」
と考えてみましょう。
年末年始の家庭行事とバランスを取る
冬休みは家族イベントが多い時期です。
冬期講習でスケジュールを詰めすぎると、子どもが疲れて集中力を欠いてしまいます。
講習後のフォローを怠らない
講習で学んだ内容は、復習をしないと定着しません。
冬期講習が終わったあとに、講習の出来栄えを振り返り、次はどのように勉強に取り組むのか考える時間を作りましょう。
無理に受けない勇気を持つ
すべての子どもに冬期講習が必要とは限りません。
疲れがたまっている、家庭で十分に学習できている、そんな場合は「受けない」という選択でも大丈夫です。
冬期講習を断りたいときの伝え方
もし冬期講習を断るという判断をした場合でも、塾への伝え方は非常に重要なポイントです。
なぜなら、今後の関係性を大きく左右する可能性があるからです。
このような背景から、塾の提案を一方的に断ると、塾との信頼関係にひびが入る可能性があります。
そうはならないように、断り方のポイントを知っておきましょう!
理由をきちんと伝える
断る際は、きちんと理由を伝えられると塾側も納得しやすくなります。
- 家庭の予定
- 費用面
- 体調
- 自宅学習の計画
など
「講習は受けません」
だけよりも
「○○なので、講習を受ける予定はありません」
と伝えた方が、円滑に話が進みやすいです。
前向きな言葉を添える
「○○なので、講習を受ける予定はありません」
だけではなく
「次の学期からまたお願いします」
や
「次回は参加させていただきます」
などの前向きの言葉があると、良い印象のままで講習を断ることができます。
早めに連絡する
講習を断るからといって、提案に対する返事を引き延ばすことはおすすめしません。
予定が決まった時点で、できるだけ早く伝える方が無難でしょう。
「少し先ですが、次の講習は○○のため、参加できません」
「事前にお伝えしておきますが、○○の予定があるため次回の講習は見送らせていただきます」
このように提案をされる前に伝えても大丈夫です。
代わりに何をするのか伝える
冬期講習を断る場合でも、勉強はする必要があるはずです。
塾からすると、講習を受けない場合にどうやって勉強をするのか気になります。
そのため
「講習に参加できない分は、家で学習を進めます」
「復習は家族で協力して行います」
などの代替案を添えることで、塾側も応援したくなります。
無理に理由を作らない
無理に理由を作る必要はありません。
不必要に長い説明や理由を作ることはせずに、シンプルに伝えましょう。
「他塾に行く」
「講習内容が合わない」
などのような、正直に言いにくい理由はそのまま説明せずに
「他塾の講習を体験してみる予定です」
「試しに個別指導を受けてみるつもりです」
のように、前向きに伝えるようにしてみましょう。
まとめ
冬期講習の特徴からメリットと注意点、断り方のポイントを解説しました。
冬期講習は受験前の時期ということで、受験対策に力を入れる塾がほとんどです。
受験生でなくとも、一年間の復習や来年度の予習・期末試験対策など、夏期講習よりも短い期間でやることがたくさんあります。
受験直前の冬休みに、受験生を最大限サポートしてくれる冬期講習は非常に有用といえるでしょう。
また家族行事が多くなる冬休みでも、冬期講習に通うことで勉強時間をしっかりと確保できる点は、大きなメリットです。
メリハリのついた年末年始を過ごせるはずです。
一方で、塾としては多くの生徒に多くの授業を取ってほしい冬期講習ですから、どうしても不必要な授業を提案される場合があります。
提案された授業が本当に必要かどうか吟味して、子どもと相談しながら無理のない量を受講することが大切です。
提案に流されずに必要な分だけ受ける勇気を持つことと、受講しっぱなしにせず受講後に振り返りをすることを忘れないようにしましょう。
もし冬期講習を断るという選択をした場合は、理由をきちんと伝えつつも、今後の関係性を意識して前向きな連絡ができると良いです。
無理に理由を作ったり無愛想な返事をしたりせずに、早めの連絡を意識すると、塾と良好な関係を維持することができますよ。