子どものノートを確認したことはありますか?
習い事、特に塾などの勉強系の習い事をしていると、ノートを使うことは多いと思います。
勉強系の習い事ではなくとも、ちょっとしたメモを取ったり、自身の成長を記録するために、ノートが必要な場面は多いです。
今回はそんな「ノート」に焦点を当てて、ノートをぜいたくに使うことの大切さをお伝えします!
ノートが大切な理由は?
習い事において、ノートはなぜ大切なのでしょうか?
皆さんは考えたことがありますか?
勉強においてもスポーツにおいてもその他のどのような習い事においても、ノートを取るか取らないかで大きな違いが生まれます。
それは、自分の努力や成長を可視化しているかどうかです。
「自分では気付かなかったけれど、周りから言われて気付いた」
このような経験がある方は多いのではないでしょうか?
これは良い意味でも悪い意味でも当てはまることですが、人は自分一人では気付かないことが多い生き物です。
しかし、習い事を通して成長していく過程の中では、得意なこと苦手なこと、成長したこと課題になっていること、これらを主役である子ども自身が認識し向き合うことが大切です。
このように自分を見つめ直す力を、「自己認識」と言います。
この「自己認識」を適切にできる能力は、人の成長に大きく関係しているのです。
そのため、ノートを取ることは
- 自分の間違いを見つけられる
- 自分の努力を感じられる
- 自分の成長を実感できる
これらのような、自分自身を見つめ直すきっかけを与えてくれます。
そしてどのような習い事でも、ノートは自分を見つめ直す手助けをしてくれるのです。
ノートをぜいたくに使う理由は?
ではここからは今回の記事のタイトルにもなっている、ノートを「ぜいたく」に使う理由を解説します。
まず先にお伝えしておきますと、ぜいたくに使うことと無駄に使うことは、違う意味です。
まず、上記で述べたように、ノートは自分の成長を記録し可視化するために大切なツールです。
そのためには、自分が努力した結果は、どのようなものでもノートに残しておくことが大切です。
たとえば、勉強で間違えた問題、スポーツで失敗したこと、練習でうまくいかなかったことなど。
あまり人には見せたくないような、自分の間違いや失敗までノートに残しておく必要があります。
そして、成功からは自信を、失敗からは教訓を得ることが求められます。
しかし多くの子どもは、ノートに良いことだけ書く傾向があります。
気持ちはよく分かりますが、これでは学びを得る機会を失っているとも言えます。
だからこそノートをぜいたくに使う、言い換えると成功も失敗も全て余さず書いていく心構えが必要なのです。
塾でのもったいないノートの例
さて、ここからは子どもたちのもったいないノートの例をお伝えします。
ケチなノート使いをしている生徒例を挙げるので、そこから適切なノートを考えてみましょう。
例1:間違いを消してしまう子ども
問題を間違えたときに、それを消してしまう子どもは多いです。
これでは
何を間違えたのか?
なぜ間違えたのか?
確認することができなくなってしまいます。
これでは失敗から学ぶことができなくなってしまうので、間違いはぜいたくに残しておきましょう!
例2:途中式を省く・消す子ども
算数(数学)を教えているときによく見ることですが、途中式がなく答えだけを書いている子どもがいます。
暗算をしている子もいれば、あとからわざわざ式を消す子もおり、どちらにせよ途中式はノートに残してくように指導します。
なぜなら、どのような過程で答えに至ったのか分からないからです。
これでは間違えた理由が分かりませんし、たとえ正解していても考え方が間違っている可能性を見つけられなくなります。
結果だけではなく、ノートはぜいたくに過程まで書き記しておきましょう!
例3:ノートに余白がない子ども
ノートがもったいないと言って、文字や式を詰めて書く子どももいます。
これでは、ノートを見直すときに何を書いているのか分かりにくいです。
読みにくいノートでは、せっかく間違いや途中式を残しておいても、あとから見直しをする気が失せてしまいます。
ただ書くことだけが目的になってしまってはいけませんよ。
余白はぜいたくに確保して、見やすさを重視したノートを書けるようになりましょう!
まとめ
今回の記事では、ノートをぜいたくに使うことの重要性を解説しました。
そもそもなぜノートが大切かと言うと、自分の努力や成長を可視化するためです。
自分で自分のことを見つめ直すことを、「自己認識」と言います。
この「自己認識」ができるかどうかが、成長に大きな影響を及ぼしてくれます。
そして自分を見つめ直すために、ノートはぜいたくに使い
- 間違い
- 失敗
- うまくいかなかったこと
- 反省点
このようなことを余すことなく書き、成長するきっかけとして活用しましょう。
もちろん、良いことや成功したことも書いておき、そのようなことは自信やモチベーションに繋げることも大切です。