子供の習い事にはいずれ訪れる瞬間があります。
それは習い事を続けるかやめるか悩む瞬間です。
元から習い事のやめ時を考えて始める人もいるかもしれませんが、やめることをあらかじめ考えて習い事に通い出すご家庭は少ないでしょう。
もちろん目標を達成したりやり切ったりした習い事は、気持ちよく卒業することができるかもしれません。
しかしそうはいかない場合も多々あります。
今回はそんな習い事を続けるべきかやめるべきか悩んだ時の解決策を知っておきましょう!
習い事を続けるか悩む理由は?
子供のやる気がない
- 具体的に何が楽しいのか分からない
習い事の内容が子供にとって退屈だったり興味を引くものが少なかったりする場合、やる気を維持するのは難しくなります。
- 目標が不明確
目標が漠然としていると達成感を感じにくく、モチベーションが下がってしまいます。
- 上達が実感できない
練習を続けているのになかなか結果が出ないと、努力の甲斐を感じられず、やる気を失ってしまうことがあります。
- 強制されていると感じる
親に勧められて始めた習い事の場合、自分の意思ではないと感じ、やる気が出ないことがあります。
成果が見えない
- 短期的な目標設定
短期的な目標しか設定しておらず長期的な成長が見えにくい場合、モチベーションが維持しづらいです。
- 長期的な目標設定
逆に長期的な目標しかない場合も、目標達成まで時間がかかりモチベーション低下につながる場合があります。
- 客観的な評価がない
習い事によっては客観的な評価(試合やテスト・コンクールなど)を得にくい場合があり、自分の成長を実感しにくいです。
- 比較対象との差
周りの子供と比べてしまし、劣等感を抱くことがあります。
時間やお金がかかる
- 時間的な負担
習い事に費やす時間が多く遊びや勉強の時間と両立できないと、子供は負担に感じてしまいます。
- 経済的な負担
習い事にかかる費用が大きくなり家計への負担を感じると、保護者も続けることに対して後ろ向きになることがあります。
他の習い事をやりたい
- 興味の多様化
子供は成長するにつれて興味の幅が広がり、一つの習い事に集中するのが難しくなることがあります。
- 新しいことに挑戦したい
新しいことを始めることに対する好奇心や探究心が強い場合、一つの習い事に長く続けることに飽きてしまうことがあります。
先生との相性が悪い
- 指導方法が合わない
子供の性格や学習スタイルに合わない指導方法だと、ストレスを感じてしまいます。
- コミュニケーションがうまくいかない
先生とのコミュニケーションがうまくいかず信頼関係が築けない場合、やる気を出すのが難しくなります。
- 先生からの言葉
先生からネガティブなことやダメ出しを言われると、自信を失い習い事を続けるのが嫌になります。
習い事を続けるべきか判断する基準
子供の意欲
- 楽しんでいるか?
習い事の時間を楽しみにしているか、それとも憂鬱に感じているか。
- 自主性はあるか?
自分から進んで練習したり関連する情報を調べたりするなど、主体的に取り組んでいるか。
- 目標は?
習い事で達成したい具体的な目標を持っているか。
- 変化は?
最初に比べて、習い事に対する意欲に変化はないか。
長期的な目標
- スキルアップ
習い事を通して、どのようなスキルを身につけさせたいか。
- 人間性を養う
忍耐力・集中力・協調性などを養い、どのような人間になってほしいか。
- 将来の役に立つ
将来、習い事で学んだことがどのように役立つのか。
家庭の状況
- 時間
習い事に費やす時間と、遊びや勉強とのバランスが取れているか。
- 費用
習い事にかかる費用が家計の負担になっていないか。
- 家族の協力
家族全員が習い事をサポートできる体制になっているか。
先生の指導方針
- 子供の性格
子供の性格や気質に合っている習い事か。
- 先生の指導方針
先生の指導方針が、子供の性格や学習スタイルに合っているか。
習い事を続けるメリット・デメリット
メリット
① 集中力向上
習い事では目標を設定し、それを達成するために努力することが求められます。
この過程で、集中力や持続力を養うことができます。
② 自信獲得
練習を重ねることで少しずつ上達を実感し、自信に繋がります。
発表会や試合など人前で自分の成果を発表する機会を通して、達成感を得ることもできます。
③ 社会性向上
グループレッスンなど他の生徒と長い時間共同で活動する機会を通して、協調性やコミュニケーション能力を養うことができます。
先生や仲間へのあいさつ、順番を守るなど、社会で生きていく上で必要な礼儀作法を学ぶこともできます。
④ 特定のスキル習得
習い事を続けることで、特定のスキルや特技を身につけることができます。
続けることでしか得られない経験をすることもできます。
デメリット
① 時間やお金がかかる
習い事をするということは、当然時間やお金がかかります。
子供の時間だけではなく、保護者も習い事の送迎やサポートで時間を消費してしまいます。
また月謝や教材費など、経済的な負担が大きくなる場合があります。
② ストレスになる可能性
上手くできない、周りの子と比べてしまうなど、プレッシャーを感じてしまうことがあります。
それが続くと、失敗を恐れたり周囲の評価を気にしたりして、精神的な負担になることもあります。
③ 他のことに手が回らない
習い事の負担が大きいと勉強との両立が難しく、学力に影響が出る可能性があります。
習い事に時間を費やすことで、友達と遊ぶ時間や自由な時間が減ってしまうことがあります。
習い事を続ける方法
子供のやる気を引き出す
- 興味を引き出す
子供の興味関心に合った習い事を選択したり、習い事の中で特に好きな部分に焦点を当てたりすることで、やる気を引き出すことができます。
- 小さな成功体験を積ませる
無理のない目標を設定し達成できたときに褒めることで、自信をつけさせましょう。
- 一緒に楽しむ
子供と一緒に習い事の成果を発表したり、関連するイベントに参加したりすることで、一体感を深めモチベーションを維持できます。
- ゲーム感覚を取り入れる
練習をゲームのように楽しみながら行うことで、飽きずに続けることができます。
目標設定
- 具体的な目標
抽象的な目標ではなく、「○○曲を弾けるようになる」「△△級に合格する」など、具体的な目標を設定しましょう。
- 達成可能な目標
子供のレベルに合わせて、無理のない目標を設定することが大切です。
- 一緒に目標を設定する
子供と一緒に目標を設定することで、主体的に取り組むことができます。
- 目標達成の喜びを共有する
目標を達成できたときは一緒に喜びを分かち合い、達成感を味わえるようにしましょう。
家庭でのサポート
- 固定の場所と時間
習い事の練習をする場所と時間を決めて、集中できる環境を作りましょう。
- 質問に答える
子供が疑問に思ったことには丁寧に答え、理解を深める手助けをしてあげましょう。
- 褒める
練習の成果や努力を褒めることで、自信に繋げることができます。
- 一緒に練習する
一緒に練習することで子供のやる気を引き出し、コミュニケーションを深めることができます。
先生とのコミュニケーション
- 定期的に連絡を取る
先生と定期的に連絡を取り、子供の状況や悩みなどを共有しましょう。
- 相談する
子供の性格や学習状況について相談し、適切な指導を受けるようにしましょう。
- 褒めていたことを伝える
先生が褒めていたことを子供に伝えることで、自信に繋がります。
- 悩みを共有する
子供が習い事で悩んでいることがあれば、先生に相談してみましょう。
まとめ
子供の習い事を続けるべきかやめるべきか悩むときは必ずあります。
そんなときには子供と保護者できちんとコミュニケーションを取って、どちらも納得する選択をすることが大切です。
- 子供の意欲
- 長期的な目標
- 家庭の状況
- 先生の指導方針
これらの要素を考慮して、子供の将来により良い選択をしましょう!