「もう寝なさい」
「早く起きなさい」
このような声掛けを子どもにする保護者の方は多いと思います。
朝すぐに起きられないのに、夜なかなか寝ない子どもには困ってしまいますよね。
こういった子どもに対する声掛けはある意味、子どもの時間管理をしているようなものです。
しかしいくら親子でも他人の時間管理をすることは、骨が折れる作業です。
ですから日々の生活はまだしも、「勉強」に関してしっかりとした時間管理をしてあげる保護者の方は少ない印象です。
習い事と勉強の両立術①では、どのように効率的な時間管理ができるのか、考えてみましょう!
勉強の目標を明確に設定する
まず、習い事と勉強を両立させるためには、勉強の目標を明確にする必要があります。
習い事は先生がいて、試合があったり発表会があったり、何かしら目標となる指針が自動的に決まることが多いです。
一方、勉強は目標設定が抽象的になることが多々あります。
そうなるとどれくらいの勉強量でどのような勉強に取り組むのかが分かりません。
とりあえず学校の宿題を終わらせるように声を掛けるしかなくなるのです。
学校のテストや成績面でも大丈夫ですので、可能な限り具体的な目標と期限を決めるようにしましょう。
復習の時間を設ける
目標と期限が決まったあとは、実際にスケジュールを考えます。
目標と期限を踏まえて、例えば1週間や1か月で取り組む勉強内容と必要な時間を決めていきます。
ここで大切なことは、余裕を持ったスケジュールにすることです。
勉強における余裕とは、復習の時間を設けることになります。
日々新しいことを学び、それを最後まできちんと覚えられていれば良いのですが、よほどの天才的な子ではない限りそれは難しいです。
人は誰しも学んだことを、日を追うごとに忘れてしまいます。
新たな知識や考えを定着させ、自分で使えるようにするためには反復練習、つまり復習の時間が必要不可欠です。
後々のスケジュールの調整も可能なので、復習の時間は考えているよりも多めに確保しておきましょう!
家族でスケジュールを共有する
勉強のスケジュールを決めたあとは、そのスケジュールを家族と共有しておきましょう。
子ども一人に勉強の時間管理を任せるのではなく、スケジュール通りに進んでいるのか、保護者の方も気に掛けてあげると良いです。
子ども一人で完璧な時間管理を行うことは不可能です。
時間管理は大人でも難しい領域ですから、周りの人も子どものスケジュールを把握し、最初は声を掛けてリマインダーの役割を果たしましょう。
少なくとも慣れて習慣化するまでは、周りのサポートが大切です。
無駄な時間を見直す
スケジュールを立て、実際にその通りに勉強に取り組んだあとは、無駄な時間がないか見直ししてみましょう。
意外と不必要な勉強をしていることがあります。
ここでいう不必要とは、目標達成のために不必要あるいは非効率的な勉強のことを指します。
無駄な勉強をしているかどうかの判断は、実際に勉強をしている子ども自身では分かりません。
勉強の効率性は、第三者(保護者や先生)が確認してあげる必要があります。
もし保護者の方も判断が難しい場合は、先生などの相談できる人に確認してもらうようにしましょう。
また相談できる人がいない場合は、勉強の成果が出ているかが一つの判断基準になります。
最初に決めた目標達成に向けて、順調に進んでいるかどうかをチェックしましょう!
柔軟性を忘れない
勉強の目標は、そのときの状況や環境・子どもの学力で変わるものです。
また実際に目標に向けて取り組んでみたあとで気付くこともあります。
そんな中、特に長期的な目標を最初に設定した場合、柔軟な変更や調整が大切になります。
例えば他の習い事が忙しくなったのに、勉強のスケジュールはそのままだと、勉強の質は悪くなることでしょう。
また学力が向上してきたのに、こればで通りの勉強内容では、さらなる学力向上は望めなくなってしまいます。
このような状況になったときに適切に対応するためには、子どもの状況や成長を側で感じられるようなコミュニケーションが大切です!
まとめ
今回の記事では、効率的な時間管理について確認しました。
習い事と勉強を両立させるためには、時間管理は必要不可欠です。
より効率的で、より成果の出やすい時間管理を行うためにも
- 明確な目標設定
- 復習時間の確保
- スケジュールの共有
- 無駄な時間の見直し
- 柔軟性を忘れない
この5つが非常に大切です!