塾からの提案は、基本的に強制ではありません。
しかし、断りにくい雰囲気を感じる方は多いようです。
特に
「講習は必ず参加してください」
と言われると、まるで強制のように感じてしまいますよね。
今回の記事では、塾から提案される追加授業や講習、教材を上手に活用するための考え方と自然に断るコツを3つずつお伝えします。
塾からの提案は強制?まずは知っておきたい基本
まず最初にはっきりとお伝えしておきたいことがあります。
それは、塾からの提案は基本的に強制ではないということです。
塾はあくまで学習サポートの場であり、最終的に受講するかどうかを決めるのは家庭側です。
追加の授業や教材、季節講習の案内は
「一人一人の成績向上を目指して」
という気持ちから出されるものが多いですが、断ったからといってトラブルになるケースはほとんどありません。
塾の提案が強制に感じやすい理由
- 「この講座は受けてください」と強めにすすめられる
- 「今やらないと成績が大変なことになるかもしれません」と不安をあおられる
- 周囲の保護者もほとんど受講している雰囲気がある
このような状況では、まるで強制のように感じるのも無理はありません。
しかし覚えておいてほしいことは、塾にとっても無理に受講させることは本意ではないという点です。
断っても大丈夫だと安心して良い理由
- 無理に受けた結果、塾への不信感が高まる
- 子どもが嫌々受けて逆効果になる
- 保護者からクレームにつながる可能性もある
このように、家庭との信頼関係を崩してしまうことは、塾側としても避けたいです。
ですから、断るのも普通の選択肢だと認識しておきましょう。
塾からの提案を上手に活用するための考え方3選
- 考え方1:提案の「目的」を見極める
塾からの提案には、必ず何らかの目的があります。
例えば「成績向上」「苦手克服」「受験対策」「検定対策」などです。
提案を受けた際は
「何のための提案なのか?」
目的を明確にすることが大切です。
そうすることで、必要な提案は受けて、不必要な提案は断ることができます。
- 考え方2:子どもの「現在の状況」と照らし合わせる
提案の内容が良さそうに見えても、子どもの現在の状況と合っていなければ逆効果になることがあります。
今の学力や理解度に合った内容か?
子どもが無理なくこなせるボリュームか?
精神的・体力的に負担が大き過ぎないか?
無理に詰め込むより、子どものペースに合った学習を優先することが、長い目で見てプラスになります。
- 考え方3:家庭の「教育方針」と一致するかを確認する
塾の提案がいくら魅力的に見えても、家庭の教育方針や経済状況に合わなければ無理に受ける必要はありません。
「自主性を大切にしたい」「自宅学習を重視したい」などの家庭方針に合っているか?
予算的に無理なく支払える範囲か?
他の習い事や家族の予定と両立できるか?
家庭の価値観を大切にしつつ、必要なものだけを選択する姿勢が、後悔のない判断につながります。
塾からの提案を自然に断るコツ3選
- コツ1:「家庭の方針」を理由にする
最も使いやすいのが「家庭の方針」を理由にした断り方です。
塾側も家庭の方針には口を出しにくいため、角が立ちにくく安心です。
たとえば・・・
今は家庭での自主学習を大切にしておりまして、今回は見送らせていただきます。
英語は家で勉強しているので、数学だけお願いしてもよろしいですか?
他の習い事との両立があるので、可能な日だけ参加することはできますか?
- コツ2:「予算の都合」を率直に伝える
経済的な事情を理由にするのも、シンプルで効果的な方法です。
塾側も無理に押し切ることがしにくくなります。
たとえば・・・
家庭の都合で、今回は追加の講習は見合わせたいと思います。
今ある教材がまだ理解できていないので、こちらで進めたいです。
費用面を考慮して可能な分だけ受講させていただきたいです。
- コツ3:「子どもの意向」を尊重する
子どもの意思を尊重するスタンスも、非常に自然な断り方です。
塾も子ども本人の意欲を重視するため、納得しやすい理由になります。
たとえば・・・
本人が今は必要ないと考えているようなので、今回は見送らせていただきます。
子どもが授業が多すぎると集中できないと言っているので、集中して取り組める量のコマ数を取らせてほしいです。
勉強以外にも頑張りたいことがあるようなので、両立できる範囲での受講を検討しています。
断ったあとのフォローが大事!
塾からの提案を断ったあとは、一言で良いのでフォローをしておきましょう。
塾との良好な関係を続けるためにも、断るだけにならないように注意です。
提案を断る際には、必ず感謝の気持ちを伝えるのがポイントです。
塾側も子どもの成績を思って提案しているため、感謝の一言があるだけで印象が大きく変わります。
「いつも子どもを気にかけてくださりありがとうございます」
「今回は見送りますが、今後もよろしくお願いいたします」
「ご提案通りに受けられず申し訳ございませんが、子どもは楽しく通えているので、引き続きよろしくお願いします」
このような言葉を伝えられると良いでしょう!
また、断ったあとも誠実に通うことで信頼は続いていきます。
普段の授業にはしっかりと通う姿勢を見せることが大切です。
「今回の提案は断りますが、引き続きよろしくお願いします」
と言える関係を築きましょう。
そして、困ったときは早めに相談をすることも大切です。
「断ったことで関係が気まずくなったかも…」
と思ったら、今後どのように学習を進めていくか、率直に相談してみると良いでしょう。
むしろ信頼関係が深まるケースもありますよ。
まとめ
塾の提案は
- 賢く活用する
- きちんと断る
このどちらかで大丈夫です。
なぜなら塾からの提案は、強制ではなく家庭の判断で選べるものだからです。
「断って良いのかな?」
と不安に思う必要はありません。
大切なことは、家庭の方針や子どもの状況に合わせて
「必要なものは活用し、不要なものは断る」
というバランスのとれた姿勢です。
もし断る場合でも、一言で良いので日々の感謝を伝えると、良い信頼関係を維持することができますよ。
ぜひ今回ご紹介した
- 活用のコツ
- 断るコツ
- フォローのコツ
を参考に、ご家庭に合った最適な選択をしてみてください。