「勉強ができる!」
と言い切れる子どもは少ないです。
それはこれまで勉強で苦労した経験があればあるほど、勉強の大変さを知っているからでしょう。
テスト結果で落胆したり、授業についていけなかったり、宿題が思うように解けなかったり、、、
勉強をしていると、子どもながらにいろいろな苦労を経験しているはずです。
しかし勉強において自信を持っておくことは、勉強に対し積極的になり勉強を楽しめるようになる要因の一つでもあります。
勉強に限らず、自信を持つということは、人生を前向きに歩む上で大切なことですよね。
勉強に対する向き合い方一つで、日々の生活が充実するかもしれません。
かといって過度な自信や勘違いによる自信は逆効果を生みます。
自信にも適切さがあります。
そこで今日は、勉強に対する自信について考えみましょう!
勉強ができる子ほど、勉強に対して謙虚に向かえる。
これは私は良い状態だと思いますが、謙虚過ぎる場合もあります。
つまり自信がなさ過ぎるということです。
これの何が気になるかというと
「私なんて・・・」
と言って、勉強以外のことにも消極的になってしまう点です。
私の塾にもこのような中学生がいます。
学校の点数は非常に高い点数を取りしっかりと提出物も出し、いわゆる優等生といった生徒です。
しかし事あるごとに、自信がない言動が垣間見えます。
「難しそうなので多分分からないです…」
「学校で友達に遠慮しちゃいます…」
「親に怒られているのも自分が悪いんです…」
会話をしていると、自信のなさが浮き彫りになってしまいます。
一見すると謙虚さの表れのようにも感じるかもしれませんが、何に対しても自信がないと損な立ち回りをすることが多いです。
例えば勉強をしているときなら、やれば解けるはずなのに、どうせ間違うからと言って新しい問題や応用問題にチャレンジすることを避けてしまいます。
その結果、基礎の反復練習ばかりをしてしまい、もちろん意味がないとは言いませんが、難しい問題にトライできる成長の機会を逃すことになるのです。
周りからすると
「素直で良い子」
と見えるのかもしれませんが、それはただ
「扱いやすい子」
となっているのであって、当の本人が負担を強いられることになります。
そうはならないように、謙虚過ぎずかといって自信過剰にもならずに、「自分らしさ」という軸を持てるようになると良いかもしれません。
改めて勉強に対する適切な自信とはどういった状態を指すのか考えてみましょう。
またまた塾の生徒を例に挙げると、自分の分かっていることや苦手分野をきちんと理解して、それぞれに合った勉強をしている子は、勉強に対する自信を持ちながらも継続して勉強に取り組めています。
誤った自信を持っていると、自分の苦手を克服しようと努力することをしません。
一方自信がないと、どんどん問題を解いていこうというチャレンジ精神を発揮することがないです。
ですので、苦手を克服しようとする謙虚さと難しい問題にチャレンジしようとする積極さを持てることが、勉強においては適切な自信といえるでしょう。
ですが急にこのような状態になることはできません。
もし今、適切な自信を持っている子がいるとすれば、それはこれまでの積み重ねがそうしているのです。
自信があり過ぎるなら、現実を知る機会を作る。
自信がなさ過ぎるなら、自分のできることを可視化する。
どちらにせよ周りの協力が必要不可欠だと私は思います。
まだ成長期である子どもならなおさらのことです。
自信は充実した人生を過ごすための、一つの重要なツールです。
そんな自信を子どもに授ける親や先生の役割は軽視することができません。
ぜひ皆さんも一度、適切な自信を持つためには、もしくは子どもに持ってもらうためにはどうしたら良いのか、真剣に考えてみてください!
今回の学び
あり過ぎずなさ過ぎず、適切な自信を身に付けることは人生を豊かにする。
子どもに適切な自信を身に付けてもらうための周りの役割を非常に大きい!