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桜

頭が良い子ほど自信がない

桜
勉強に対して自信がありますか?

 

「勉強ができる!」

と言い切れる子どもは少ないです。

それはこれまで勉強で苦労した経験があればあるほど、勉強の大変さを知っているからでしょう。

テスト結果で落胆したり、授業についていけなかったり、宿題が思うように解けなかったり、、、

勉強をしていると、子どもながらにいろいろな苦労を経験しているはずです。

しかし勉強において自信を持っておくことは、勉強に対し積極的になり勉強を楽しめるようになる要因の一つでもあります。

勉強に限らず、自信を持つということは、人生を前向きに歩む上で大切なことですよね。

勉強に対する向き合い方一つで、日々の生活が充実するかもしれません。

かといって過度な自信や勘違いによる自信は逆効果を生みます。

自信にも適切さがあります。

そこで今日は、勉強に対する自信について考えみましょう!

 

勉強ができる子の方が謙虚

 

勉強に対する自信について考えるに当たって、塾での子どもたちの様子を考えてみましょう。
まずは良くない例からです。
どんな子どもに良くない勉強の自信があるかというと、中途半端に勉強をしている子に多く見られます。
これはどういうことかというと、問題に対する理解は浅いし時に間違いもするけど、本人は分かった気になっているということです。
こういった子は、自分なりの解き方で問題を解こうとします。
それが原因で間違いをしてしまうのに、自分の解釈を優先してしまい、いつまで経っても基本が正しく身に付きません。
独自の方法でも問題を正解できると、それが間違った自信につながってしまうのです。
このタイプの自信を持っている生徒は、非常に良くないです。
自分の誤りに気付けず、自分が正しいと勘違いした自信は、いつか痛い目に遭うからです。
逆にきちんと学習内容を理解している子の方が、勉強に対して自信を持つことは少ないです。
まるで逆の感じがしてしまいますが、これは理解が深まれば深まるほど、勉強の大変さや奥深さを実感するからだと考えます。
例えば数学の中で、ある単元は得意だけどある単元は苦手と感じていたり。
テストの点数は高得点を取りますが、しっかりと自分の苦手な科目や分野を理解していたり。
このように勉強ができる子ほど、自分の勉強に対する理解(自信)に謙虚さが見受けられます。

 

自信がなさすぎる場合も

 

勉強ができる子ほど、勉強に対して謙虚に向かえる。

これは私は良い状態だと思いますが、謙虚過ぎる場合もあります。

つまり自信がなさ過ぎるということです。

これの何が気になるかというと

「私なんて・・・」

と言って、勉強以外のことにも消極的になってしまう点です。

私の塾にもこのような中学生がいます。

学校の点数は非常に高い点数を取りしっかりと提出物も出し、いわゆる優等生といった生徒です。

しかし事あるごとに、自信がない言動が垣間見えます。

「難しそうなので多分分からないです…」

「学校で友達に遠慮しちゃいます…」

「親に怒られているのも自分が悪いんです…」

会話をしていると、自信のなさが浮き彫りになってしまいます。

一見すると謙虚さの表れのようにも感じるかもしれませんが、何に対しても自信がないと損な立ち回りをすることが多いです。

例えば勉強をしているときなら、やれば解けるはずなのに、どうせ間違うからと言って新しい問題や応用問題にチャレンジすることを避けてしまいます。

その結果、基礎の反復練習ばかりをしてしまい、もちろん意味がないとは言いませんが、難しい問題にトライできる成長の機会を逃すことになるのです。

周りからすると

「素直で良い子」

と見えるのかもしれませんが、それはただ

「扱いやすい子」

となっているのであって、当の本人が負担を強いられることになります。

そうはならないように、謙虚過ぎずかといって自信過剰にもならずに、「自分らしさ」という軸を持てるようになると良いかもしれません。

 

 

自信は上下しながら徐々に身に付くもの

 

改めて勉強に対する適切な自信とはどういった状態を指すのか考えてみましょう。

またまた塾の生徒を例に挙げると、自分の分かっていることや苦手分野をきちんと理解して、それぞれに合った勉強をしている子は、勉強に対する自信を持ちながらも継続して勉強に取り組めています。

誤った自信を持っていると、自分の苦手を克服しようと努力することをしません。

一方自信がないと、どんどん問題を解いていこうというチャレンジ精神を発揮することがないです。

ですので、苦手を克服しようとする謙虚さと難しい問題にチャレンジしようとする積極さを持てることが、勉強においては適切な自信といえるでしょう。

ですが急にこのような状態になることはできません。

もし今、適切な自信を持っている子がいるとすれば、それはこれまでの積み重ねがそうしているのです。

自信があり過ぎるなら、現実を知る機会を作る。

自信がなさ過ぎるなら、自分のできることを可視化する。

どちらにせよ周りの協力が必要不可欠だと私は思います。

まだ成長期である子どもならなおさらのことです。

自信は充実した人生を過ごすための、一つの重要なツールです。

そんな自信を子どもに授ける親や先生の役割は軽視することができません。

ぜひ皆さんも一度、適切な自信を持つためには、もしくは子どもに持ってもらうためにはどうしたら良いのか、真剣に考えてみてください!

 

今回の学び

あり過ぎずなさ過ぎず、適切な自信を身に付けることは人生を豊かにする。

子どもに適切な自信を身に付けてもらうための周りの役割を非常に大きい!

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