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バイエル

習い事体験談:10年間ピアノを続けた結果は・・・?

バイエル

「うちの子にも合うかな?」と習い事を迷っている方へ。

習い事の実体験を通して見えたこと・感じたことを、10年間ピアノを続けた結果からリアルに語っていただきました。

 

本音塾長
今回の方は、子どもの頃に10年間ピアノを続けて感じたことを、率直に語ってくれました!

 

10年間ピアノを続けた結果は・・・?

私は5歳から中学3年生までの10年間、ピアノを習っていました。

といっても、最後まできっちりやり遂げたというわけではなく、正直に言えば、バイエルが終わったところでやっとやめられたという感じでした。

バイエルとは、ピアノの「入門ドリル」みたいなものです。

最初の一歩をやさしくサポートしてくれる教科書で、多くのピアノ教室で導入に使われてるものです。

そのため、世間一般の「10年ピアノを続けた人」のイメージとは少し違うかもしれません。

全くと言っていいほど、弾けないですし、音楽の才能はありません。

 

ピアノを始めたきっかけ

最初にピアノを始めたのは、私の意志というより、親のすすめでした。

5歳といえば、まだ何がしたいかもわからない年齢です。

周囲の友達がピアノやバレエを始めたという流れで、私も自然とピアノ教室に通うことになりました。

小さな手で鍵盤を押す感覚や、音が出る楽しさは最初は確かにありました。

でも当時から

「音楽が大好き!」

というタイプではなく、気が乗らない日も多かったのを覚えています。

泣きながら、母に怒られながら教室に通った思い出があります。

練習も母に促されてやる日々でした。

楽しかった思い出ではありません。

 

ピアノを続ける中で・・・

小学校に上がると、だんだんと練習が大変になってきました。

宿題や遊びたい気持ちとの両立が難しく、毎日ピアノに向かうのが億劫だった記憶しかありません。

練習をさぼって、さらに母に叱られること増えました。

「今からやるってば!」

と逆ギレしたことも数えきれないほどあります。

ときには、どうしても行きたくなくて、体調が悪いふりをしてレッスンを休んだこともありました。

今思えば、先生にも親にも、たくさん迷惑をかけたなと思います。

 

それでも辞めずに続けられたのは、先生の存在が大きかったと思います。

母には怒られる日々でしたが、私のペースに合わせて、怒ることなく見守ってくれる優しい先生でした。

「今日はあんまり練習できなかったんだね」

「でも、ここだけ一緒にやってみようか」

と声をかけてくれて、レッスンのたびに少しずつ前に進んでいくのが、今思えば救いだったのかもしれません。

 

発表会も毎年ありました。

練習をしないので、母にも先生にも迷惑をかけていたなと思います。

何度か発表会に出なかったことがありました。

母も先生も手に負えない時期があったんだなと思います。

発表会本番前は練習量が足りないので、他の子の演奏を聞いて、緊張してお腹が痛くなったり、手が震えたりしていました。

でも、舞台の上で演奏し終えた後の拍手は格別で

「ああ、続けててよかったな」

と思える瞬間でした。

特に小学校高学年になってからは、少し難しい曲に挑戦できるようになり、弾ける曲が増えていくことに小さな喜びを感じるようになりました。

 

中学生になるとさらに部活動や勉強が忙しくなり、ピアノにかける時間がますます少なくなりました。

練習不足でレッスンに行って、指が思うように動かず、恥ずかしい思いをしたこともあります。

結局、バイエルを終えた中学3年の春を最後に、高校受験もあるからと私はピアノ教室を辞めることにしました。

その時はやっと辞められると思ったのを鮮明に覚えています。

 

正直、10年間続けたとはいっても、達成感や上達という点では胸を張れるものではありません。

弾ける曲もほとんどありません。

バイエルは練習曲なので、聞いたことがあるような曲はほとんど弾けないです。

初見で曲が弾けるはずもないので、ピアノを習っていたと言うのが恥ずかしいくらいです。

 

ピアノから学べたこと

それでも振り返ってみると、ピアノを習ってよかったことはあります。

楽譜は読めるので、学校の授業では困ることはありませんでしたし、ピアノ以外の楽器にも挑戦することが出来ました。

トランペットを小学生のときに、クラブ活動で演奏したことを覚えています。

また、将来の職業を考えるときに幼稚園の先生も選択肢に入れることが出来ました。

結局、なりませんでしたが…。

何より、10年間ひとつのことを続けたという事実は、自分にとっての小さな自信になっています。

人と比べれば劣等感もあるけれど

「私は私なりにやったんだ」

と思える経験です。

 

大変だったこと

大変だったことは、やはり練習との付き合い方です。

義務感でピアノに向かうことが多かったので

「音楽を楽しむ」

という気持ちはあまり育たなかったかもしれません。

しかし今でも、ふと鍵盤に触れると懐かしい気持ちになります。

バイエルのあの曲、この曲が自然と指からこぼれてきて

「ああ、体って覚えてるんだな」

と驚くこともあります。

 

最後に・・・

これからピアノを始める人、続けようか悩んでいる人には

「完璧じゃなくていいから、気楽に続けてみて」

と伝えたいです。

上手になることだけが全てじゃないし、自分のペースで学ぶ中で、何かしら得られるものはあるのではないかと思います。

あとは、早く始めた方が良いとよく言われていますが、本人がやりたくなってからやった方が、上達が早いのかもしれないとも感じます。

大人になった今なら、練習も頑張れる気がしています。

趣味でやってみようかと思うときもあるくらいです。

ピアノは大人になってからでも楽しめる習い事なので、焦らずに楽しく習ってみてください。

 

本音塾長
いかがでしたか?
本音塾長
10年間、ピアノを続ける中で大変だった経験があったようですが、振り返って自分なりの自信や成長を手に入れられたようです。
本音塾長
結果を残すことだけが、習い事に求められることではないと伝わる体験談でした。
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