私たちに多くの知見を与えてくれる本
そんな学びを紹介する本から習うシリーズ
今回は、人体最強の臓器について教えてくれる 皮膚のふしぎ についてご紹介です!
本の紹介
本の基本情報
著者: 椛島 健治
出版社: 講談社 ブルーバックス
出版年: 2022年12月15日
本のテーマ
この本は、日本皮膚科学会賞や文部科学大臣賞などを受賞している著者が、「皮膚は人体最強の臓器」という考えを基に、皮膚医学の大切さやおもしろさを伝えてくれています。
そもそも皮膚とは何なのか?皮膚医療の展望は?毎日目にしているけど深く考えたことのない皮膚について、医学分野に詳しくない人でも知ることのできる一冊です!
本から習えたこと
「皮膚は臓器である」
この考え方は、目から鱗でした。
臓器は体の中にある物という感覚があったので、一番外にある皮膚が臓器であると考えたことはありませんでした。
しかし言われてみると、外界からのウイルスや菌・紫外線や物理的な衝撃などをバリアし、体内環境を守るために大切な免疫機能が備わっています。
生命維持に必要な器官だと考えると、生きていくために必要不可欠な臓器であるということがしっくりときます。
この他にも
- 皮膚にある多種多様な免疫機能
- かゆくなる理由
- 皮膚の病気
- アトピー性皮膚炎の詳細
- 皮膚の老化
- 未来の皮膚医療
皮膚にまつわる多くの知識を得ることができました!
なにより皮膚を大切にすることは自分を大切にすることにもつながると学べたので、いつも目にして触れている皮膚を大切にしていこうと思えました。
子どもへのおすすめ度
構成(読みやすさ) | 4 |
内容(分かりやすさ) | 2.5 |
視覚的要素(図・イラスト・写真の量) | 3.5 |
学習へのつながり | 4.5 |
総合 | 3.5 |
章ごとに多くの小見出しがあり、読みやすい構成です。
イラストや写真も挿入されており、読む手助けになります。
内容的に仕方ありませんが、細胞や免疫に関する専門用語は、子どもにとって難しく感じそうです。
医学に興味がある子どもなら、ぜひ読んでほしい内容だと思いました!
医学とまではいかなくても、中高生の生物や小学生の理科に興味がある子にはおすすめです!
保護者へのおすすめ度
読みやすさ(時間) | 4 |
知的満足感 | 4 |
実生活への応用 | 3 |
教育へのつながり | 5 |
総合 | 4 |
一番長い章でも40ページほどでまとまっているため、時間のない大人でも小分けにしながら読みやすいです。
医学の勉強をしたことのない方なら、きっと新しい知識を得られると思います。
皮膚に関して知見は深まりますが、実生活に応用できるかと言われると「うーん」といった感じです。
しかし私のように皮膚を大切にしようとする意識が芽生えるかもしれません。
医学未経験の人にも新しい学びを与えてくれるこの本は、皮膚医学への興味を持つ取っ掛かりとして素晴らしいといえるでしょう!
塾長のコメント
この本を読んだきっかけ・・・
私自身、肌荒れに悩んでいる経験があり、皮膚について知れば何か役に立つかなと思ったことが、この本を手にしたきっかけでした。
読んでみた感想・・・
肌荒れに対する対処法が書いてあるわけではありませんが、肌の仕組み・構造を何となくでも理解することはできました。
皮膚の健康は体や心の健康にもつながるので、皮膚との向き合い方を見直す良いきっかけをもらえたと思います。
また医学に対する興味を持つことができたので、今度機会があればこのような医学に関する本も読んでみたいです!
興味がある方へ・・・
皮膚や医学、はたまた生物に関して興味がある方なら、読んで後悔はしないはずです。
聞き慣れない専門用語は難しく感じるかも知れませんが、解説がありますし読みやすい構成となっています。
また著者の体験談や人生ガイドが番外編として収録されているので、著者の研究者としての歩みや創薬開発についても知れますよ。
興味のある方はぜひお読みください!