皆さんは、丸つけを大切にしていますか?
たとえば勉強ですと、問題を解くだけ解いて丸つけはしなかったり後回しにしたりする人は多いです。
しかし丸つけをして見直しをすることは、何かを学ぶ上では非常に大切なことです。
丸つけを軽視してしまうと、学習効率が大きく下がってしまいます。
今回は、そんな丸つけの大切さと丸つけをするときのコツをお伝えします。
丸つけの大切さとは?
丸つけはなぜ大切なのでしょうか?
問題だけ解く、練習だけする、これだけではいけないのでしょうか?
たしかに、勉強にしろ運動にしろ、「やるだけ」で効果が出る場合もあります。
特に運動のような体で覚える必要がある習い事は、反復練習で効果が出ることもあるでしょう。
「なら丸つけなんて必要ないじゃないか!!」
という風に考える方もいるかもしれませんが、丸つけは伸び悩んだときに大きな効果を発揮します。
丸つけとは、自分のできていないところを確認する作業です。
つまり自分の間違いや、自分ができないところと向き合う機会だといえます。
しかし子どもはそういった
「自分ができていないところ」
から目を背ける傾向があります。
これが習い事において伸び悩みにつながる原因です。
目を背けるとは、丸つけをしていないということです。
気持ちは分かりますが、ここできちんと自分のできていないところに向き合えると、そこから成長するきっかけを得ることができるのです。
もし習い事で成長を実感できていない場合は、自分の解いた問題や行なった練習に対して、丸つけをしてみてください。
最初は嫌かもしれませんが、慣れてくればむしろその習い事をより楽しくできるようになるかもしれませんよ!
丸つけのタイミング
そんな成長をもたらしてくれる丸つけですが、いつすれば良いのでしょうか?
子どもたちを普段から見ていると、問題を解くこと(練習をすること)と丸つけをすることを、わけて行なっている子が多いです。
しかしこれではいけません。
丸つけは、問題を解いたあと(練習をしたあと)すぐにやることで、一番効果を発揮します!
なぜならば、丸つけまでの時間が空いてしまうと、どのように問題を解いたのか(練習をしたのか)忘れてしまうからです。
これではせっかく丸つけをして間違いを見つけたとしても、なぜ間違えたのか分かりにくくなってしまいます。
丸つけは、問題を解いたあとや練習をしたあとすぐに、セットですることを習慣にしてみましょう!
習い事別、丸つけの例
ここからは、習い事別に丸つけをするタイミングと、どのように丸つけをすると良いのかご紹介します。
学習系の習い事
丸つけのタイミング
問題を解いた直後
丸つけのポイント
- 大問ごとや1ページごとなど、問題量が多くなり過ぎないようにしながら、こまめに丸つけをする
- 赤ペンを使い、分かりやすく丸をつける
- 正解・不正解をわけるだけでなく、なぜ間違えたのか考えながら丸つけをする
スポーツ系の習い事
丸つけのタイミング
練習終わりや寝る前など
丸つけのポイント
- 練習ごとに成功率や出来具合を評価する
- コーチや監督から客観的な評価を聞く
- 日誌や記録をつけ、成長を実感しやすくする
音楽系の習い事
丸つけのタイミング
練習曲を弾いたあとや課題曲の部分練習中
丸つけのポイント
- 弾けるところや弾けないところを段階分けして印をつける
- 先生からのフィードバックをノートに記録する
- 課題や改善点をメモして、必要な練習を具体化する
芸術系の習い事
丸つけのタイミング
日々のスケッチや課題を提出したあと
丸つけのポイント
- 今日一番できた部分とできなかった部分を自己評価する
- 作品完成後に先生や保護者などからコメントをもらう
- 今回の作品の課題と次回の目標を記録する
まとめ
習い事をするにあたって、丸つけは非常に重要な役割を果たしています。
適切な丸つけをできるかどうかで、子どもの成長具合が変わってくるといっても過言ではありません。
丸つけを後回しにしている方は、今日から “すぐ” にする習慣を身につけていきましょう。
その後に、丸つけの質の部分、たとえば見直しの仕方や復習の方法を考えることをおすすめします。
そして、丸つけは勉強だけではなく、あらゆる習い事に応用ができることを忘れないでください。