見直しは、習い事において非常に重要な役割を担っています。
なぜなら人は見直しをして反省をすることで、成長する生き物だからです。
前回の記事では、見直しのきっかけとなる丸付けについてお話ししました。
今回は丸付けと合わせて行いたい見直しについて解説します!
意外と軽視されがちな見直しですが、子どもを大きく成長させる素晴らしい力を秘めています。
そんな見直しの重要性と適切な見直しのやり方を、一緒に考えてみましょう!
なぜ見直しは重要なのか?
まずはなぜ見直しが大切なのでしょうか?
習い事に通っていると、多くの新しいことを学ぶと思います。
たとえば勉強なら新しい公式だったり、スポーツなら新しいテクニックだったりします。
それを反復練習して自分のものにすることで成長していきますが、その際に見直すことでその効率を良くすることができるのです。
それは新しい知識や技術を定着させる過程で、その時々の自分が「できていない」ことを明確にしてくれるからです。
自分の「できていない」ことが明確になれば、その課題をどのように克服すれば良いのか考えることにつながります。
自分一人で分からなければ、それは先生やコーチに助けを求めても良いでしょう。
もちろん自分なりに解決しようと努力することも大切です。
そうした見直しという一連の過程を経て、人は成長していくのです。
適切な見直しのやり方は?
では見直しには、適切なやり方があるのでしょうか?
習い事のジャンル(勉強や運動や音楽系)によって、少し異なる点はあるかもしれませんが、共通していることは練習後(勉強後)すぐに行うことです。
よく子どもたちの様子を見ていると、見直しを後回しにしてしまう子が多くいます。
しかしそれではいけません。
なぜなら、練習(勉強)をしてから時間を空けば空くほど内容を忘れてしまい、見直しをする際の効率が悪くなってしまうからです。
見直しは練習(勉強)直後に行い、何がうまくできなかったのか?改善するにはどうしたら良いのか?内容を忘れないうちに考える必要があります。
また、見直しをするときに手を抜かないことも大切です。
練習中(勉強中)は集中していますが、終わり次第気が抜けてしまう子は多くいます。
練習をやっただけ、問題を解いただけでも、ある一定の効果は望めるかもしれませんが、非常にもったいないと言わざるを得ません。
自分のできていないところと向き合い、どのように改善していくのかを考える見直しには、想像以上に時間がかかります。
この事実をきちんと理解しておくと、効果のある見直しを行いやすくなりますよ!
習い事別ワンポイントアドバイス
ここでは習い事のジャンル別に、見直しのコツをお伝えします。
子どもの習い事と照らし合わせて、参考にしてみてください!
学習系の習い事
見直しアドバイス
間違えた問題をそのままにせず、なぜ間違えたのかを確認する
解答解説を読んで理解するだけでなく、自分の言葉で説明できるようにする
同じパターンの問題をもう一度解き直す
スポーツ系の習い事
見直しアドバイス
今日の練習や試合で「できたプレー」「できなかったプレー」をわける
動画やコーチのフィードバックを見直しに活用する
改善点を次回の練習メニューに取り入れる
音楽系の習い事
見直しアドバイス
音程やリズム、指の動きなどを録音・録画して確認する
うまくいった部分と苦手な部分を自分で切り分けて記録する
練習の優先順位を、苦手部分の克服に設定する
芸術系の習い事
見直しアドバイス
自分なりに、今回の作品の良かった点・改善点を書き出す
先生や保護者のコメントを整理し、次回に活かせる形にまとめる
次回の目標を具体的に設定しておく
まとめ
見直しは丸つけとセットで行うことで、より効果的に習い事を上達させることができます。
それは見直しが自分のできないことと向き合い、それをどのように改善するのか、考えるきっかけを与えてくれるからです。
適切な見直しをするためには
- 練習後(勉強後)すぐに取り組む
- 見直しの時間を事前に確保しておく
この二つが非常に大切です。
多くの子どもは見直しを片手間で終わらせるか、面倒くさがってやらないことが多いです。
たしかに大変なことかもしれませんが、だからこそ時間をとって真剣に取り組むことで、大きな成長が見込めます。