習い事と勉強を両立させる際に大きな課題の一つになることが、「時間が足りない」ということです。
そのために効率的な時間管理や集中できる勉強法を試すことはできますが、どうしても時間や場所の制約がネックになることがあります。
昨今、技術の進歩に伴い、習い事の形も変化してきています。
多様化する社会に合わせて、習い事も多様化が進んでいるのです。
特にオンラインを活用した習い事や学びの場には目覚ましい発展があるので、これを活用しない手はないです。
習い事と勉強の両立術③では、オンライン教材の活用方法について、考えてみましょう!
どんなオンライン教材がある?
オンライン教材について耳にしたことがある方は多いと思いますが、最初にどのような教材があるのか確認しておきましょう。
オンライン教材の特徴は?
- デジタル学習コンテンツ
テキスト・動画・音声・ビデオ通話など、インターネットを介したさまざまな形式で提供される教材です。
これらはパソコン・タブレット・スマートフォンなどのデバイスを使って学習することができます。
- オンラインプラットフォーム
多くのオンライン教材は特定のプラットフォーム上で提供され、ユーザー登録やサブスクリプションによりアクセスできます。
種類と形式
- 動画講座
講師が解説する動画形式の授業。
視覚と聴覚を使って理解しやすく、繰り返し視聴できるのが特徴です。
- ライブ授業
リアルタイムで講師とコミュニケーションを取りながら学習する形式。
質問やディスカッションが可能なため、対人感覚で対話型の学習体験が得られます。
- eラーニングコース
テキストや図解・演習問題などが組み合わさったコース形式。
自分のペースで進められ、進捗状況が管理できるシステムが導入されていることもあります。
- インタラクティブ教材
クイズ・シミュレーション・ゲーム感覚の演習など、学習者が実際に手を動かして理解を深める形式。
これにより、ただ読む・聞くよりも能動的な学習が促進されます。
オンラインを活用した、時間と場所の制約が少ないところが特徴です。
これらのオンライン教材を上手に利用することで、習い事と勉強の両立がしやすくなります。
オンライン教材のメリット
では具体的なメリットを見ていきましょう。
① 柔軟性
時間や場所を選ばずに学習できるため、習い事やその他の予定と両立しやすいです。
自分のペースで進めたり繰り返し利用することができるので、教室に通うよりも復習が容易になります。
② 豊富なコンテンツ
多種多様な科目やスキルに対応しており、学びたい分野に合わせた教材が選べます。
国内外のいろいろな講師が提供するため、幅広い視点を得る手助けにもなります。
③ 自己管理能力の向上
オンライン教材は、学習計画の策定や進捗管理を自分で行う必要があるため、自己管理や自律性が養われます。
④ コスト面での利点
多くの場合、従来の教室型学習よりも低価格で提供されることが多く、コスト面で有利です。
オンライン教材のデメリットと対策
① 集中力が散漫になりやすい
オンライン環境の誘惑
インターネット上には、SNS・動画サイト・ニュースなど多くの誘惑が存在し、学習中に気が散りやすくなります。
集中力の持続が難しい
自宅の学習環境が整っていない場合、集中力を維持するのが難しくなることがあります。
対策
- 専用の学習スペースを確保する
家の中でもできるだけ静かで整理された場所を学習場所に設定し、環境を整えましょう。
- 通知をオフにする/ウェブサイトブロッカーの利用
スマホやパソコンの通知をオフにし、集中を妨げるサイトを一時的にブロックするツールを活用しましょう。
- ポモドーロ・テクニックなどの時間管理法を活用
集中と休憩のリズムを決めることで、一定時間内に集中力を高めやすくなります。
② 自己管理能力の要求が高い
自律学習の難しさ
オンライン教材は自由度が高いため、自分で計画を立て進捗を管理する必要があります。
これが苦手な人には、学習が後回しになったり、途中で挫折してしまうリスクがあります。
対策
- 学習計画の策定と進捗管理
毎日のスケジュールや週単位の学習計画をあらかじめ立て、達成すべき目標を明確にしましょう。
- タイマーやアプリの利用
タイマーやタイムマネジメントアプリを使って、タスクの進捗を視覚化すると効果的です。
- 仲間や家族と目標を共有する
同じ目標を持つ仲間や家族と定期的に進捗を報告し合うことで、モチベーションを維持しやすくなります。
③ 技術的な問題やインターネット接続の不安定さ
接続の不安定さ
インターネット環境が悪いと、動画講座が途中で止まったり資料が読み込めなかったりすることがあります。
技術的トラブル
使用するデバイスやアプリの不具合や更新などで、学習が中断される可能性があります。
対策
- オフラインでも利用可能な教材を選ぶ
事前に教材をダウンロードしておくことで、接続が不安定な場合でも学習を継続できます。
- 安定したインターネット環境の整備
自宅での学習環境を見直し、可能であれば回線のアップグレードや予備の接続手段(モバイルルーターなど)の確保を検討します。
- デバイスやアプリの定期的な更新・メンテナンス
最新バージョンにアップデートしておくことで、トラブルを最小限に抑えることができます。
④ 対面コミュニケーションの不足
フィードバックの遅れ
オンラインでは講師や仲間との直接的なコミュニケーションが難しいため、疑問点の解消やアドバイスがすぐに得られないことがあります。
孤独感やモチベーションの低下
対面の授業と違い、オンライン学習では孤独を感じやすく、モチベーションが下がる可能性があります。
対策
- オンラインディスカッションやフォーラムへの参加
学習コミュニティなどに参加し、積極的に意見交換や質問を行うことで、対面に近いコミュニケーションが得られます。
- 専門の講師やチューターの利用
専門の講師やチューターによるサポートを受けることで、対面と同じような感覚で続けることができます。
⑤ 教材の質や信頼性のばらつき
質や信頼性の問題
オンライン上には多種多様な教材があり、その質や正確性が均一ではありません。
過剰な情報量
数多くの選択肢の中から自分に合った教材を選ぶのが難しく、結果として効果的な学習ができない可能性があります。
対策
- 口コミやレビューの確認
利用者の評判やレビューをチェックし、信頼性の高い教材やプラットフォームを選ぶことが重要です。
- 体験版や無料講座の活用
有料教材を利用する前に、無料で試せるコンテンツで実際の使用感を確かめると良いでしょう。
- 信頼できるプラットフォームの利用
長年の実績がある、または専門家が推奨するオンライン学習プラットフォームを利用することで、安心して学習を進めることができます。
オンライン教材で成功した事例
英会話 × オンライン英語教材でスピーキング力向上
事例:小学4年生のAくんは地元の英会話教室に通っていたが、週1回のレッスンだけでは話す機会が少なく、なかなか実践的な英語力が身につかなかった。
オンライン教材の活用:Aくんの両親は補助的な学習ツールとして、「DMM英会話」や「ECCジュニア」などを利用し週2回のネイティブ講師とマンツーマンで話せるオンライン英会話を行った。
成功ポイント:英会話の時間が増えたことで自信がつき、授業中も積極的に発言できるようになった!
ピアノ × オンラインレッスンで継続的な練習
事例:小学2年生のBちゃんはピアノ教室に通っていたが、レッスン日以外はあまり練習せず上達が遅れていた。
オンライン教材の活用:Bちゃんの両親は、「Simply Piano」などのピアノ学習アプリを導入し、楽譜の読み方やリズム感を身につけるサポートをした。
成功ポイント:アプリがゲーム感覚で練習をサポートしてくれるため、毎日の練習が楽しくなった!またアプリで予習することで、先生の指導がスムーズに理解できるようになった!
算数 × オンライン教材で苦手克服
事例:小学5年生のCくんは学校の算数が苦手で、計算ミスが多く文章題にも苦戦していた。
オンライン教材の活用:Cくんの両親は、「RISU算数」や「スタディサプリ」を活用し、自宅で自分のペースで学べる環境を整えた。
成功ポイント:学校の授業とは異なる視点で解説が聞けるため、理解しやすくなった!またゲーム感覚で楽しめる教材だったため、学習に対する苦手意識が薄れた!
まとめ
習い事をオンラインにするのか?
それとも勉強をオンラインでするのか?
はたまたどちらもオンラインを活用するのか?
この記事を読んでくれたあなたには、習い事と勉強の選択肢が増えたことだと思います。
オンラインによるメリット
- 柔軟性
- 豊富なコンテンツ
- 自己管理能力の向上
- コスト面での利点
オンラインによるデメリット
- 集中力が散漫になりやすい
- 自己管理能力の要求が高い
- 技術的な問題
- 対面コミュニケーションの不足
- 教材の質や信頼性