勉強時間を確保したり効率的な時間管理を行なったとしても、集中して勉強に取り組まなければなかなか成果は現れません。
ひとえに「集中して勉強する」といっても、集中できる条件は人によって異なります。
- 早起きして朝勉強をする
- 静かな場所で勉強をする
- オンラインで勉強をする
- 時間を決めて勉強をする
- 音楽や動画を流しながら勉強をする
などなど
子どもによっていろいろなマイルールがあると思います。
そのマイルールがうまく機能している場合でしたら大丈夫ですが
「嫌いな勉強をどうにかするためのルール」
このようになっていると、本当の意味で集中できているとはいえません。
習い事と勉強を両立させるためには、限られた時間で集中して勉強をすることが大切です。
習い事と勉強の両立術②では、集中できる勉強法について、考えてみましょう!
勉強環境を整える
まずは勉強をする環境を整えることが必要不可欠です。
特にスマホに関しては明確なルールを定めるべきでしょう。
- 通知を切る
- 手の届かないところに置く
この2つをするだけでも勉強の質はかなり向上します。
またスマホ以外にも、机や部屋の整理整頓をして、勉強に必要な物以外を極力視界に入れないようにすることも効果的です。
どうしても家でこの環境が作れないときは、塾の自習室や図書館を活用しましょう。
休憩時間を先に決める
勉強に集中することは疲れる作業です。
特に勉強嫌いな子どもにとっては、勉強を始めることさえおっくうでしょう。
そんなときは、休憩をするタイミングを先に決めると良いです。
決め方は大きく2つあり
- 時間で決める
- 勉強量で決める
このどちらかになります。
時間で決める場合は
「〇〇分間勉強したら、〇〇分休憩する」
という形になります。
有名な方法に、ポモドーロ・テクニックがあるので、参考にしてみてください。
勉強量で決める場合は
「〇〇ページまで終わったら休憩する」
「この課題までを終わらせる」
このようにどこまで終わらせるか、先に決めて取り組む形になります。
時間で決めるメリット・デメリット
定期的に休憩が取れるため、集中力を維持しやすい
スケジュールが組みやすい
集中していても途中で休憩になる可能性がある
勉強の進み具合に波がある
勉強量で決めるメリット・デメリット
学習量が把握しやすく、進捗管理がしやすい
一つの課題を終わらせる達成感がある
無理をして疲労が溜まり、集中力が続かないことがある
時間が読みにくく、スケジュールが乱れる可能性がある
ゴール設定をして取り組む
休憩時間を先に決めることと少し似ていますが、細かなゴール地点を決めることも有効です。
勉強の大変の部分の一つに、成果がわかりにくいところが挙げられます。
前回の記事でお伝えした、勉強の目標を明確にするとは別に、その日その時に取り組む勉強のゴールを考えてみましょう。
このときのポイントは、少し楽に終わらせられる内容に設定することです。
勉強のやる気に満ち溢れているなら話は別ですが、勉強が嫌いならばまずは小さな達成感を味わいながら勉強をすると集中力が続きやすいです。
達成感の積み重ねが、勉強習慣の定着にもつながります。
その日勉強に取り組む前に
「今日はここまで終わらせる!」
といった簡易的な目標設定をしてみましょう!
勉強の体力をつける
例えば毎日ランニングをしていると、徐々に長く徐々に早く走れるようになってきます。
勉強も同じで、継続的に行うことで、より長く集中しながら取り組めるようになります。
実際に私の塾にいる生徒を例に挙げましょう。
中学受験をするために入塾してきましたが、最初(4年生の頃)は急に始めた長時間の受験勉強に大変さを感じていました。
具体的には週2日、1日3時間弱ほどの授業時間でしたが、後半、特に休憩後の最後の1時間は疲れて集中できないことが多かったです。
しかし6年生になる頃には、1日4時間の勉強でも集中力をキープできていました。
このようにコツコツと勉強を続けることで、集中できる時間が伸びてくるのです。
この過程の中で身につけた、勉強習慣や勉強の体力は将来にわたって役に立ちます。
ぜひ長期的な目線で、勉強の体力を意識してみてださい。
まとめ
今回の記事では、集中できる勉強法についてご紹介しました。
- 勉強環境を整える
- 休憩時間を先に決める
- その日の目標を決める
- (長期的な目線で)勉強の体力をつける
この4つが基本的な勉強の集中力を高める方法になります。
子どもは自分のこだわりを優先して、非効率な勉強法に走りがちです。
自分なりに試してみることは大切ですが、効率の悪い方法を続けていると、成果が出ずに勉強嫌いが悪化するかもしれません。
しかし効率だけを意識して勉強をさせようとしても、なかなか言うことを聞かない場合があると思います。
そういったときは、効率とこだわりのバランスを先生などの周りの力を借りながら模索してみましょう!